尾道ゲストハウス みはらし亭


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千光寺山東方斜面の参道にひときわ目を引くレトロな2階建てがあります。高い石垣の上に建っていて、東を向くと尾道水道の眺望が眼下に広がります。元は大正10(1921)年に建てられた別荘で、こういう別荘を尾道では「茶園(さえん)」建築と呼んでいるそうです。

尾道が港町として発展した明治後期から大正時代に、地元の豪商たちがこぞって、眺めの良い山の斜面にこうした茶園を建てたとか。この「みはらし亭」も尾道の折箱製造業を営んでいた石井譽一氏の茶園だった建物です。その後、一時は旅館として営業された時期もありましたが、近年は30年近く空き家だったらしいです。

2015(平成27)年から文化財指定を受けながら改修工事が開始され、2016(平成28)年春に完成しました。現在はオープンスペースとして再生したゲストハウスとカフェになっています。国の登録有形文化財の木造2階建て。

尾道ゲストハウス みはらし亭
旧石井譽一別邸
1921(大正10)年
設計・施工 : 不明
広島県尾道市東土堂町15-7
撮影 : 2017.2.14
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石垣の上に威容を誇るような存在感を持って建っています。
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大正期の和風建築としては窓が大きいのが特徴です。山側はそうでもないので、明らかに尾道水道の景観の眺望を意識して造られています。
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すでに紹介した「尾道ガウディハウス」や「あなごのねどこ」と同様にNPO法人尾道空き家再生プロジェクトによって改修され、ゲストハウスとして本格的に営業スタートしています。



↓ 以下の写真はネットにあったものを借用しています。
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最後の写真は文化省の文化遺産オンラインから。

by gipsypapa | 2017-05-30 08:43 | 建築
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