箕面観光ホテル(箕面スパーガーデン)

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大阪府北部の観光地、箕面(みのお)にある箕面観光ホテル。箕面は滝があり、紅葉の季節は賑わうところです。私の住いから一番近い温泉です。ホテルには日帰り温泉の箕面スパーガーデンが隣接しています。全国展開している大江戸温泉のチェーンの一つです。

ホテルは箕面山の斜面を階段状にせり出すように建てられた大規模なモダニズム建築。鉄筋コンクリートの打ち放しで、欄干はリベットむき出しの鉄骨ですが、背後の自然とよく調和しています。規則正しく並んだ日本の伝統建築を思わせる柱梁構造に社寺建築を思わせる高欄を配すなどの意匠がそう感じさせるのでしょう。

設計は坂倉建築研究所の所長だった西澤文隆(にしざわ ふみたか 1915~1986年)。板倉建築研究所はル・コルビュジエの弟子で日本の近代建築において活躍した坂倉準三が1940年に創設した坂倉準三建築研究所を引き継いでいる会社で、この建物がモダニズムといわれるのも当然です。鉄筋コンクリート造り、8階建て、地下1階。

箕面観光ホテル(箕面スパーガーデン)
1968(昭和43)年
設計 : 西澤文隆 (坂倉準三建築研究所)
施工 : 大林組
大林組箕面市温泉町1-1
撮影 : 2016.10.11/12 & 2017.1.16/17
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阪急箕面線の終点、箕面駅から北に向かって坂道を5分弱歩くと、変わった形のタワーが現れます。エレベーターシャフトです。
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この展望エレベーターでフロントのあるホテルの2階に向かいます。
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ギザギザ凹凸にせり出した特徴ある建物が見えます。右に見える空中歩廊を渡ります。
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かつては箕面駅近くとホテルは箕面鋼索鉄道線という無料のケーブルカーで結ばれていましたが、老朽化のため1993年(平成5年)限りで休止しています。現在はこの展望エレベーターに代わりました。つまりタワーと空中歩廊はそのころできたものです。
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このホテルにはあまり間をあけず、二度来ました。1泊2食付で、紅葉の季節や正月前後は、一人1万円程度で泊まることができるし、最寄りのJR茨木駅に無料送迎バスが出るので手軽なのです。
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ダイナミックな印象の側面。
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駐車場は石畳。ピンコロ石というそうです。
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阪急電車からは先ほどのエレベーターを使いますが、車やバスは細く険しい山道を登って、この派手な看板の前に止まります。2階部分になり、右がフロントです。
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箕面スパーガーデンは1965(昭和40)年にオープン。その3年後に隣接する箕面観光ホテルが創業しました。大阪北部の天然温泉つき日帰り入浴施設の草分け的存在として、長く親しまれました。
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しかし21世紀になって、施設の老朽化や日帰り温泉施設の乱立により経営が悪化。2012(平成24)年に倒産し閉鎖されました。その翌年2013(平成25)年から大江戸温泉物語の施設になり、リノベーションされて再開。最近は勢いを取り戻して賑わっています。
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スパーガーデンの浴場と演芸場があるところもモダニズム。
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ホテル内はギザギザの形状そのままに、廊下が何箇所も折れ曲がっていました。でも、一本道なので迷うことはありません。
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この辺の意匠はモダンです。
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部屋は最近多くなった和室と・・・
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洋室が部屋続き。
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スパーガーデンに向かいます。宿泊客にはホテル最上階に展望風呂や天空の露天風呂がありますが、ここの大浴場も自由に入ることができます。
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かなりの距離があります。
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ここは1階のカラオケスペースです。2階に演芸場があるのですが、いつも夕食で飲むので酔っ払っていて、一度も行ってません。
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大浴場。広いです。向こう側にも二つ風呂があります。
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赤富士。早朝なので外部の入浴客が来る前。人が少なかったので撮影ができました。
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ホテルの8階にある展望風呂の一つ。さすがに撮影するチャンスはないです。ということでHPから。↑
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行きませんでしたが、演芸場では大衆演芸や・・・
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歌謡ショーや・・・
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ジャズなどをローテーションで上演しています。ホテルのチェックインは午後3時ですが、早めに来てフロントで手続きすれば、大浴場と演芸は無料で楽しめます。私は箕面の滝へ向かったので、結局利用しませんでした。
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400席あるというバイキングレストラン。ここの楽しみは「関西最大級の品ぞろえ」という食事です。和食、洋食、中華とバラエティ豊かで料理人が対面して調理を披露する方式。入場時間を3回に分けていますが、いつ行っても満員。もうかっています。経営が変わっただけで、ここまで繁盛するんですね。
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いつも満員ですがシステマティックな運営がされていて、ストレスはあまり感じません。普通のホテルのビュッフェ並みです。
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by gipsypapa | 2017-01-24 12:39 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2017-01-26 06:10
館内、館外、
ともにオモシロそうなホテルです。
団体旅行が最盛期のときは、
満席御礼だったんでしょうね。
長野からもう少し近かったら、
職場の旅行で泊まることもあったでしょう。
大阪は、さすがに遠い…。
Commented by gipsypapa at 2017-01-26 10:36
j-garden-hirasato さん、
はは、そんな遠いところから
わざわざ来るまでの価値はないかも。
ただ、団体は普通にネットで予約しても
なかなか取れないのではないでしょうか。
かなり前から
直接、ホテルと交渉したほうがよさそうです。
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