楽水園

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 最近は冬の福岡への帰省は混雑回避のために正月明けの1月中旬にしています。このブログでは何回か書いていますが、市内の洋風のレトロな建物の数が少なく、しかもほぼ全部見てしまいました。行くところがなくなってきたので、今回は東区の寺社を中心に一回りすることにしました。

 JR博多駅の近傍は博多区です。自分の実家は西区なので反対側。生まれてから就職するまで過ごした福岡市ですが、この周辺はほとんど歩いたことがないのです。

 最初の訪問地は楽水園(らくすいえん)、博多駅近くのオフィス街の一画にある日本庭園。ここは明治39年に建てられた、博多商人の下澤善右衛門親正(しもざわ ぜんえもん ちかまさ)の住吉別荘があった跡地です。親正は、父尚正(なおまさ)と親子二代にわたり、家業と並んで福博の発展に貢献した人物で、「楽水」とは、親正の雅号だそうです。

 戦後は旅館「楽水荘」として使用され、平成7年に福岡市が池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の日本庭園として整備して開園しました。風雅な茶室を備えた日本庭園に博多の町の復興の象徴である博多塀を再現しています。

楽水園
明治後期
設計・施工 : 不明
福岡市博多区住吉2-10-7
撮影 : 2015.1.19
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 アプローチにあるのが博多塀。
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 豊臣秀吉が博多の町の戦災復興、いわゆる太閤町割りを行ったとき、神社・仏閣や豪商の屋敷に築かれた土塀の一種。兵火による焼石、焼け瓦を粘土で固めてつくられ、「博多塀」と呼ばれました。
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 博多塀の細道の奥が受付です。
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 池泉回遊式の日本庭園の自然石を配した滝口。
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 飛び石の上に小石が乗っています。これ以上奥へ行かないように印の止め石です。
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 水琴窟。蹲踞(つくばい)の水落ちの箇所にある排水口の下の地中に伏瓶や小洞窟を設け、その中に生じる水滴の反響音を楽しむものです。耳をすますと地中から、かすかな音色が響きます。伊豆半島の松崎でも見ました。
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 園内の茶室「楽水庵」は、下澤親正が建てた茶室を復元したものです。
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 和室は炉を設けた8帖の和室2間と、6帖の和室を備えた続き間。
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by gipsypapa | 2015-07-15 09:01 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2015-07-17 07:01
博多の大都会の中に、
こんな素敵な庭園が残されていますか。
福岡市が再整備したんですね。
んーん、
ちょっと遠すぎだなあ。
Commented by gipsypapa at 2015-07-17 09:01
j-garden-hirasato さん、
ははは、さすがに九州は遠いですね。
自分もここの存在は知らずに
周辺の寺社を調べていて
発見しました。
期待以上に良いところでした。
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