宮津の佐藤病院

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 宮津市にはもう一つ古い病院建築があります。大正末期に建てられたもので、病院設立者の佐藤理兵衛氏が、それまで勤めていた順天堂病院のイメージを残したといわれているそうです。

 京街道沿いに明るい表情の病院主屋を見せ、これに直交して背面右手に病室棟が伸びています。ネット情報では病室棟は宮津中学校寄宿舎の古材を利用しているとか。

 主屋は切妻屋根で、中央にトスカナ式オーダーを持つ玄関ポーチがあり、その上の軒には印象的なペディメント破風があります。主屋の正面と両側の妻面にはアーチ窓が並び、石貼りの玄関周りの装飾やモルタル粗壁仕上げの外壁など、当時の儀洋風建築の典型例といえます。各所に多彩な装飾をちりばめた、優れた意匠の建物です。木造2階建て。

佐藤病院
1926(大正15)年
設計・施工 : 不明
宮津市京街道231
撮影 : 2014.10.28
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 トスカナ式オーダーが立つ玄関ポーチ周り。
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 病室棟が奥に伸びています。ここは下見板張りです。
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 病院でときどき見かける小さな祠がありました。
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by gipsypapa | 2015-05-04 06:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2015-05-04 07:18
個人の医院としては、
かなり立派な建物ですね。
表側はモルタル仕上げ、
裏側は板張りですが、
当時は、
モルタル仕上げも高価だったのでしょうね。
Commented by gipsypapa at 2015-05-05 07:19
j-garden-hirasato さん、
モルタル仕上げは
ドイツ壁とかスタッコ仕上げとか
言い方がいろいろあって
それぞれ違いはあるかもしれませんが
いずれも大正から昭和初期に
流行した最先端の技術でした。
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