城崎温泉の弓形橋群

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 温泉街の中心を流れる大谿川(おおたにがわ)にはレトロな橋が架かっています。上流の王橋から、愛宕橋、柳湯橋、桃島橋、弁天橋とあり、いずれも弓形橋と呼ばれる形をしています。

 弓形橋群は1926(昭和元)年、王橋護岸は1927(昭和2)年に建設されました。城崎温泉は1925(大正14)年に起こった北但大震災の被害により、焼け野原となったための復興事業の一環として作られたもの。

 その際に大谿川の治水も大きな課題であったため、岸に玄武岩を積み上げ、高さ70~80cmの側壁を巡らせ、橋も側壁分高くしなければならず、それで弓形の橋となったそうです。一見石造りに見えますが、いずれも鉄筋コンクリート造りです。

城崎温泉の弓形橋群
1926(昭和元)年 / 1927(昭和2)年(王橋)
登録有形文化財
兵庫県景観形成重要建造物
設計・施工 : 不明
豊岡市城崎町湯島
撮影 : 2014.10.26-27
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橋にはその橋の名前と「昭和元年十二月架之」の銅板がはめ込まれています。実は個人的に昭和元年築の建造物を見たのは初めてでした。

今まで知りえた1926年築の建造物は、すべて大正15年となっていたのです。それは、その年の昭和は12月25日以降の1週間だけだったからです。昭和元年は大変珍しいです。

12月25日1時25分に大正天皇が崩御。12月26日付紙面によると大正15年12月25日付で詔書が出されている。「大正十五年十二月二十五日以後ヲ改メテ昭和元年トナス」とあり、これによれば25日は昭和となる。

ということは、この銅版はあらかじめ用意されたものではなく、昭和に年号が変わってから制作して、昭和2年以降にはめ込まれたわけです。
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 一番上流に架かる王橋。他の4つの橋は同じ形の歩道専用ですが、王橋は大型でバスがすれちが得る幅の車道になっています。この橋だけは昭和2年の完工です。
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 親柱は巨大な和風の橋で、すべて御影石造です。
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 高欄に、青銅製の飾り窓や装飾をふんだんに使っています。
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by gipsypapa | 2015-04-13 08:36 | 建築 | Trackback | Comments(0)
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