京都島原の角屋(角屋もてなしの文化美術館)

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 角屋(すみや)は、島原花街で営業していた揚屋(あげや)です。ちなみに花街には置屋(おきや)と揚屋がありました。置屋は芸者や遊女を抱えている家で、料亭・待合・茶屋などの客の求めに応じて芸者や遊女を差し向けるところ。揚屋は江戸時代に、客が置屋から太夫、天神、花魁などの高級遊女を呼んで遊んだ店のことです。

 1872(明治5)年まで揚屋として営業した後、お茶屋に編入されたそうです。幕末には久坂玄瑞、西郷隆盛などの勤王の志士が密議や接待に使用されていました。また、新選組もここでの遊興を楽しんだとかで、特に芹沢鴨との関わり合いは深く、1863(文久3)年にここで暴挙をはたらき、その際に出来た刀傷が今でも残っています。芹沢が殺害される直前に酒宴を開いたのも角屋でした。

 お茶屋として1985(昭和60)年まで「松の間」を宴会に使用したのち、1989(平成元)年から、1日30人限定で内部を公開していましたが、1998(平成10)年には「角屋もてなしの文化美術館」が開館して、一般公開されています。

 建物は、通りに面する表棟と中庭を挟んで建つ奥棟からなり、両者は玄関部分で接続して1棟となっています。表棟は格子造り。内玄関を入った奥棟部分の1階には、通り土間、板の間、台所、帳場、茶室などがあります。各部屋は装飾や意匠に変化をつけ、数少ない揚屋建築の遺例として、文化的価値が高く評価されています。国の重要文化財の木造2階建て。

角屋(角屋もてなしの文化美術館)
江戸中期 / 1786(天明6)年増築
重要文化財
設計・施工 : 不明
京都市下京区西新屋敷揚屋町32
撮影 : 2014.9.30
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 奥棟に上り口にある芹沢鴨ら新撰組がつけた刀傷。
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 大きな台所。
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 揚屋から茶屋になったと書きましたが、その二つ違いは、大規模の宴席に対応できる台所があるかないか・・だそうです。揚屋では宴席に出す料理を台所で作っていました。かまども焚口が多いです。現代の「料亭」の元祖といえます。一方「茶屋」では料理は作らず、外注して取り寄せます。
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 幕末の絵師、岸連山作「金地桐に鳳凰」の襖絵。
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 引き出しのある階段。2階の「扇の間」がこの時限定で公開されていましたが、別料金がいるのと、撮影禁止とのことで、見ませんでした。
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 料亭みたいなものなので、こじんまりしてはいますが、美しいお庭がありました。
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 次は置屋に行きます。
by gipsypapa | 2015-04-02 09:21 | 建築 | Trackback | Comments(0)
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