同志社大学クラーク記念館

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 相国寺に行く途中、地下鉄の今出川駅で降り、そのまま地下から同志社のキャンパスを横切っていくことにしました。久しぶりの訪問です。

 同志社の今出川キャンパスは関西のレトロ建築好きなら一度は訪ねる文化財の宝庫で、数々の煉瓦造りの建築物が立ち並んでいます。

 このブログでもすでに、相国寺通りの西側では、彰栄館(明治27年)、礼拝堂(明治19年)、ハリス理化学館(明治23年)、ハリス理化学館(明治20年)、有終館(明治20年)、明徳館(昭和27年)の建築群。東側の同志社女子大学ではジェームズ館(大正3年)、栄光館(昭和7年)をあっぷして紹介しています。

 さらに別ブログの「ヴォーリズを訪ねて」の方では、致遠館(大正5年)、新島遺品庫(昭和17)年、啓明館(大正4)年、アーモスト館とその管理棟(昭和7年)を紹介していますが、唯一の撮り残しがありました。それがクラーク記念館でした。

 アメリカの資産家B.W.クラーク夫妻が、27歳でこの世を去った息子(バイロン・ストーン・クラーク)のためにとの寄付により建てられ、1894年に開館。当初は「クラーク神学館」として、神学教育と研究に利用されていましたが、現在の神学館の完成に伴い「クラーク記念館」と改名されました。キリスト教文化センター、教室のほか、クラーク・チャペルがあり、結婚式にも使えるようです。

 印象的な尖塔があるドイツのネオ・ゴシックを基調とする建築物で、同志社のランドマークです。2003年から2008年まで修復工事が行われました。前に2回訪ねたのはその期間中だったので建物全体がシートに覆われて撮影できなかったわけです。今回、相国寺に行く途中に立ち寄ってきました。うれしいことに内部も一部とはいえ一般公開されていました。

 設計者のリヒャルト・ゼール(Richard Seel 1854 - 1922)はドイツ人の建築家。ドイツのエンデ・ベックマン事務所が日本の官庁集中計画を受注したことから来日。ベックマン事務所のもとで東京裁判所、司法省の庁舎設計にかかわった後に日本で建築設計事務所を開設し、教会堂やミッションスクールの工事を主に手がけました。このブログでも函館旧ロシア領事館を紹介しています。国の重要文化財の煉瓦造り2階建て、塔屋付き。

同志社大学クラーク記念館
1894(明治27)年
重要文化財
設計 : リヒャルト・ゼール
施行 : 小島佐兵衛ほか
京都市上京区玄武町601
撮影 : 2014.9.24
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 玄関の欄間に"Byron-Stone Clarke Memorial Hall"と刻まれています。クラーク夫妻の夭折した息子を今も伝えているわけです。
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 2階です。扉が閉まっていますが、この中がチャペルで、回廊が吹き抜けの2階部分を取り囲んでいるのではないかと想像します。
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 ネット情報によると、昼休みにはチャペルが開放されているとありますが、この時は「チャペルは公開していません」の立札が立っていました。
by gipsypapa | 2015-03-29 09:03 | 建築 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 関根要太郎研究室@はこだて at 2015-03-29 18:30
タイトル : 京都・同志社大学クラーク記念館(ドイツ人建築家・ゼールを..
◆同志社大学クラーク記念館   ・・・・・赤煉瓦が美しい同志社大学のシンボル的洋館  先日紹介した京都ハリストス教会(明治36年築)見学のあと、徒歩で向かったのが上京区今出川の同志社大学だった。  京都五山禅院の一つ相国寺の門前にあるこの大学は、明治から昭和初期に建てられた赤煉瓦の校舎群で知られるが、今回はその一つクラーク記念館を訪ねたのである。実は昨年の元旦にも同志社大を訪ねたのだが、正月ということもありキャンパスは閉鎖されており見学を泣く泣く断念。ようやく今年になりクラーク記念館見学...... more
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