京都 白河院旧館

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 「京都 白河院」は、池泉回遊式の本格的な山水庭園と数奇屋造りの別館がある京都らしい閑雅な和風旅館です。

 白河院はもと藤原良房の別荘で、北家藤原氏によって代々受け継がれてきたそうです。その後、藤原師実の時、白河天皇に献上されたので白河院と呼ばれています。

今ある和館は、もとからあった建物ではなく、大正初期に京都の呉服商、下村忠兵衛の邸宅として、武田五一が設計して建てたものです。当初は和館と洋館が建つ大邸宅でしたが、一時、共済事業団の宿泊所になったときに、和館の一部と洋館はさらに建て替えられたそうです。写真に出てくる書院座敷棟は大正期のままです。

 作庭は七代目小川治兵衛(植治)で、琵琶湖疎水から水を引き入れ、東山を借景とした池泉回遊式の本格的な庭園です。ネット情報では、一隅に滝があるそうですが、庭の奥まで入る勇気がなく未確認です。

 京都を代表する建築家と名庭師が共作した貴重な住宅建築といえます。京都市指定名勝の庭がある木造2階建て。

京都 白河院旧館
1919(大正8)年
京都市指定名勝
設計 : 武田五一
施工 : 不明
作庭 : 七代目小川治兵衛(植治)
京都市左京区岡崎法勝寺町16
撮影 : 2014.7.18
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 庭園に面した武田五一設計の書院座敷棟。
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 敷地の東側に庭園への入口がありました。
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 植治が作庭した池泉回遊式の庭。
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 門が2か所あり、西側は旅館の玄関に通じる門。東側は庭園に通じています。両方とも開け放たれていました。庭園に入るのは、2枚目の写真にある説明板を見たので、自由かなと思って入ったわけです。庭園には誰もいません。とはいえ、なんとなく気がひけます。手前から写真を撮って早々に退散しました。
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 これが洋風ホテルなら、何の気兼ねもなく玄関からロビーまで入るのですが、旅館はそうはいきません。
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 西側の門から入ると新館玄関です。
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 食べログに内部の写真があったので、借用しました。↓
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 京都伏見の呉服商、下村忠兵衛の邸宅だったわけですが、下村家は後に大丸百貨店になる、江戸中期からの豪商です。ちなみに大丸は代々、下村正太郎というひとが店主を務めたそうですが、11代目の家がヴォーリズ設計の大丸ヴィラです。京都と縁が深いですね。
by gipsypapa | 2014-12-29 08:58 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2014-12-30 06:59
ここって、
一般公開していたんですか。
知りませんでした。
日本庭園も建物も、
見応えがありますね。
建物内の襖絵も見事です。
「庭の奥まで入る勇気がなく未確認」
やはり、一般公開ではなく、
利用者だけが自由に見学できるということでしょうか。
でも、
声をかければ、見学できそうですね。
次回の京都行の際は、
チャレンジしてみます。
Commented by gipsypapa at 2014-12-30 08:52
j-garden-hirasato さん、
ブログに書いたように
門が開け放たれて庭が見えたので
入ったのです。
入り口も庭園にも誰もいませんでした。
個人の住宅だったら入りませんが
一応、不特定多数の客が出入りする
旅館なので、いいなかと。
ということで、
「声をかける」人はいないかもしれません。
ちなみに、
ここは今までの高級旅館より安いと思います。
今日、もう1軒アップしますが
こちらはさすがに中には入れませんでした。(笑)
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