名和記念昆虫館

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 今回の岐阜の目標の一つは和昆虫館です。 岐阜公園の一角、歴史博物館の隣にひっそりと佇む2棟の洋館があります。岐阜蝶の発見者である名和靖によって害虫駆除、益虫保護の研究のために1896(明治29)年に岐阜市白木町に開設された名和昆虫研究所が前身。

 1904(明治37)年に現在地の岐阜公園に移転。世界各国の昆虫約18,000種類、300,000点以上の標本を所有し、標本以外にも様々な昆虫の飼育、研究を行っています。

 名和昆虫館には記念昆虫館と昆虫博物館の2棟が建っています。いずれも武田五一の設計で、それぞれの建築様式が全く違うため、知らなければ同じ設計者の作品とは思わないでしょう。

 まずは古い方の名和記念昆虫館から。煉瓦造りと木造を組み合わせた構造で、妻面はハーフティンバー風。赤い切妻屋根に大きなドーマー窓が壁の窓の真上に並ぶ姿が印象的です。標本の保存の為に高床式になっているそうです。隣の昆虫博物館は公開されていますが、この建物は記念館として、保存庫か何かに使われているのか、内部は見ることができません。

 「関西建築界の父」とも言われる武田五一の初期の作品として貴重で、岐阜市指定文化財の煉瓦+木造2階建て。

名和記念昆虫館
旧特別昆虫標本室
1907(明治40)年
岐阜市指定文化財
設計 : 武田五一
施工 : 田村組
岐阜市大宮町2-18-1 東側
撮影 : 2014.5.20
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 印象的なハーフティンバーの妻面と大きなドーマー窓。初期とはいえ、武田五一のセンスの良さを感じます。
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 小さな出入り口のペディメントに和風の鬼瓦が載っています。武田五一が和風建築に好んで使う遊び心ですね。
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by gipsypapa | 2014-10-10 10:27 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2014-10-11 07:16
これは個性的な形状です。
採光のため、
こんな複雑な形状になったのでしょうか。
面白いです。
Commented by gipsypapa at 2014-10-11 14:27
j-garden-hirasato さん、
今回、岐阜に行くことにしたのは
第1にこれを見たかったからです。
いい感じですよね。
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