御花は、この西洋館以外に、さらに古い「和館」、宿泊棟である鉄筋4階建ての「松濤館」、観光客用の鉄筋2階建て食事処「対月館」と資料館である「殿の倉」からなっています。 柳川藩主の立花家が元禄時代に御花畠といわれたこの地に別荘を建てて以来、柳川の人々が御花と呼んだそうです。明治5年に柳川城が焼失して以来、御花は立花家の本宅として使用されました。現在の洋館と和館は第14代目当主の立花寛治(ともはる)公の時代に普請されたものです。 外観はフレンチ・ルネッサンス様式で、中央上部のペディメントや窓・柱頭などの細部意匠に、その影響が見られます。玄関ホールには3連アーチで柱はイオニア式木柱と凝った意匠で、内部も2階の謁見室は暖炉周りや天井の漆喰も丁寧な造作がなされています。 設計者は河上建築事務所の「旧立花家住宅の概要と沿革」というネット情報、および「日本近代建築大全」という本で「福岡県技手を務めていた西原吉次郎である。工事中に愛知県に移動になったため、同じ県庁で働いていた亀田丈平が後を引き受けた。」とあり、これらのデータを採用しました。しかし他にネット情報では設計が亀田共次郎、施工は中島文吉というのもいくつかあります。文化財指定がされていないのが不思議な木造2階建て。 御花 西洋館 旧柳川藩主立花伯爵邸 1910(明治43)年 設計 : 西原吉次郎、亀田丈平、亀田友次郎 施工 : 讃井傳吉、久富元一、江頭徳次郎 柳川市新外町1 撮影 : 2014.5.14 & 15
by gipsypapa
| 2014-09-17 09:43
| 建築
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