起雲閣(その2)

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 見どころは起雲閣の内部です。最初に紹介する和館は近代和風建築を代表する大型の邸宅で、旅館になってから、その雰囲気を出すために壁の塗り替えなど手を加えています。「麒麟」の群青色、「大鳳」の紫、今は別棟の「孔雀」の紅柄色の3色の壁は必見です。

起雲閣 和館「麒麟・大鳳・孔雀」
旧内田信也別邸
熱海市指定有形文化財
1919(大正8)年
設計・施工 : 不明
熱海市昭和町4-2
撮影 : 2014.4.20

「麒麟」
 1階は「麒麟」。起雲閣のホームページでは、ひときわ目を引く群青色の壁は、旅館となってから塗り替えられたもだとか。「加賀の青漆喰」と呼ばれる石川県加賀地方の伝統的な技法で、旅館を開業した「桜井兵五郎」が石川県の出身であったため、これを取り入れたそうです。
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「大鳳」
 2階が「大鳳」です。座敷は豪華な装飾や際立った特徴のない簡素なつくりですが、座敷の周囲を座敷と同じ高さに揃えた畳廊下で囲いでいます。入側造(いりかわづくり)というそうで、車椅子で生活していた実母に対する内田信也の思いやりと考えられているそうです。
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 大きな採光がよい畳廊下の窓ガラスは、昔のままの波打ちガラスです。旅館当時に太宰治 が宿泊したとか。
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 大鳳の紫色の壁も旅館時代に塗り替えられています。
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「孔雀」
 和館「孔雀」(くじゃく)も内田信也」の別荘の一部です。当初は現在の喫茶室をはさんで和館「麒麟」の隣に建っていましたが、2回に移築がなされて、現在の離れた場所に移されたそうです。「麒麟」と同様、窓ガラスや障子など建具のほとんどは、建築当時の物。ただし床の間の紅柄色は旅館時代に塗り替えられているようです。
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by gipsypapa | 2014-07-25 10:08 | 建築 | Trackback | Comments(0)
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