大江ビルヂング

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 大阪高等裁判所に近いことから、大正時代に大江という弁護士が建てた巨大な法律家向けのテナントビルです。現在も法律事務所が多く入っていますが、最近はギャラリーやショップも増えたようです。

 ネット情報では、建てられた当初には、「地下に食堂、理髪店、貸金庫。2階には売店・暗室、3~5階にレンタル応接室、1階ホールにはビリヤード台やバーカウンターまで設えた、ホテルのようなサービスを提供していた」とか。売店や理髪店があるのを確認しました。

 建物は新古典主義様式を直線的に幾何学化したウィーン分離派的な特徴など様々な形をミックスしたユニークな意匠で、玄関上部のペディメントは千鳥破風のようにも見えます。側面には飾り柱にレリーフ。銅製の雨どいや木製の観音開き窓など、大正のモダニズムの雰囲気をよく残しています。

 内部は概ね装飾のないオフィスビルですが、1階や地下には大理石や木製の手すりの階段など、当時の姿を留めています。設計は横河工務所から独立して葛野建築事務所を興し、中央電気倶楽部などを手がけた葛野 壮一郎(かどの そういちろう、1880- 1944)。鉄筋コンクリート造り、5階建て、地下1階。

大江ビルヂング
1921(大正10)年
設計 : 葛野荘一郎(葛野建築事務所)
施工 : 直営
大阪市北区西天満2-8-1
撮影 : 2014.4.11
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 中央の玄関にある巨大な庇はブロンズ製雨避けだそうです。
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 入居者は今も法律関係が多いですね。
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 「タバコ」の看板目立つ売店はなんとも懐かしい感じ。身近な小物を色々売っています。
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 郵便受けの棚もレトロ。
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 地下にはお洒落なショップや・・・
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 昔のままと思われる理髪店。
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 側面の通用口。
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by gipsypapa | 2014-07-16 08:49 | 建築 | Trackback | Comments(3)
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Commented by j-garden-hirasato at 2014-07-17 06:53
ショップが入っているので、
内部も気軽に侵入できますね。
それにしても、
電線の数がすごいことになっています。
このビルが
ガリバーみたいに囚われているみたいです(笑)。
Commented by gipsypapa at 2014-07-17 08:56
j-garden-hirasato さん、
こういうテナントビルは気兼ねなく入ることができます。
ここは内部に手が加えられていないのがいいですね。
電線が景観を壊しているのは
大阪がワーストかも知れません。
景観だけでなく
狭い道路では電柱が邪魔で
安全面でも問題があります。
電線は地下に入れて欲しいです。
あと景観で問題は
自動販売機ですねぇ。
Commented by 画像削除依頼 at 2015-07-02 20:59 x
建物内あちこちに撮影禁止とあるようですが、そのようなことは無視されるのですか?
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