渋温泉 金具屋旅館大広間

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 金具屋旅館のもう一つの登録有形文化財の大広間「飛天の間」。斉月楼と同時期の1936(昭和11)年に建てられた大広間は、完成当時は、温泉会館といわれる渋温泉全体の“会館”“多目的ホール”的な役割を持っていたそうです。広間部分は167畳の広さがあるそうです。現在は金具屋旅館を代表する食事処で、旅館全体の8階部分に当たります。

 見どころは「二重格天井」。天井と壁の間の「折上げ」と呼ばれるアーチ状の細工は、宮大工の最高級技術だとか。改修に当たって、戦後の材料不足のため格天井の中に入れる一枚板が手に入らず、やむを得ず板を3枚渡しましたが、隙間がみっともないため、格子の中に小さな格子を入れた、現在の折上げ式の二重格天井となったそうです。

 これだけ規模の格天井は類を見ない貴重なものです。なお、被害のなかった舞台の格天井は、昭和11年建設当時のままです。本間とのつくりの違いがよくわかります。国の登録有形文化財の木造2階建て。

渋温泉 金具屋旅館大広間
旧温泉会館大広間
1936(昭和11)年 / 1950(昭和25)年改修
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
撮影 : 2014.3.24 & 25
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 温泉街からは外観を見ることができません。かなり離れた横湯川の対岸から辛うじて臨むことができました。
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 建設当時のままの舞台の格天井。
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 こちらが改修された格天井です。大きな格子の中に子梁が入っています。
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 この写真は絵葉書です。
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 エレベータは7階まで。8階にある飛天の間へは階段を上ります。階段周りは金具屋の一貫した意匠になっています。
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by gipsypapa | 2014-06-20 09:51 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2014-06-21 06:16
ここに泊まったのも、
ずいぶん前だったので、
記憶が危うくなっていますが、
この大広間で宴会はしませんでした。
今はお食事がいただけるんですね。
今度は、個人で泊まってみたいです。
Commented by gipsypapa at 2014-06-21 09:27
j-garden-hirasato さん、
昔は食事処として使っていなかったかもしれませんね。
ちなみにこの下にもう一つ食事処があって
こちらは少し狭目の広間みたいです。
行く機会はなかったので
なんとも言えませんが
外観から見る限り
こちらはアーチ窓になっているようです。
長野から近いので、ぜひどうぞ。
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