伊豆長岡温泉 三養荘新館

c0112559_8122647.jpg
 新館の設計者は、現代的な表現技法と伝統的な建築素材を融合する建築様式を確立して、和風建築の設計にも手腕を発揮し、数寄屋住宅の名手といわれた村野藤吾(むらの とうご1891 – 1984)。90才を過ぎてからの晩年の作品です。

 玄関棟から縦横に走る長い廊下に多くの客室がぶら下がるように連なる面白い構造。離れ形式の客室を廊下でつなぐという、工夫された意匠はここの見どころです。

 玄関から西の奥へ奥へと進むと、会議室や大広間、浴場などの共通設備の棟。そこをさらに北に進むと本館の廊下につながる壮大な建物群です。自然の地形を生かした造りになっていて、平屋ながら廊下に傾斜をつけたり階段があったりします。特に玄関から大浴場へ続く廊下は距離が長いため、直線ではなく変化を持たせることで距離を感じさせない配慮をしているわけです。木造平屋建て、一部2階建て。

三養荘新館
1988(昭和63)年
設計 : 村野藤吾
施工 : 不明
伊豆の国市墹之上270
撮影 : 2014.2.23-24
c0112559_8132821.jpg
 玄関から
c0112559_8135452.jpg
 ロビーへ。
c0112559_8141890.jpg
c0112559_8143088.jpg
c0112559_8144174.jpg
c0112559_8145134.jpg
c0112559_8145999.jpg
c0112559_815942.jpg
c0112559_8151840.jpg
c0112559_8152842.jpg
 ここから本館まで長い廊下が続きます。途中に枝分かれした所に部屋がぶら下がる構造です。
c0112559_8164726.jpg
c0112559_8165844.jpg
c0112559_81798.jpg
c0112559_8171968.jpg
c0112559_8173028.jpg
c0112559_8174233.jpg
c0112559_8175196.jpg
c0112559_8180100.jpg
c0112559_8181021.jpg
c0112559_8182174.jpg
c0112559_8183148.jpg
 泊まった部屋は「夕月」。本間+次の間+化粧の間、掛け流し内湯付きというタイプです。基本的に三養荘の新館は同じような構成になっているようです。
c0112559_8193632.jpg
c0112559_8194996.jpg
c0112559_820092.jpg
 本間、次の間、洗面所、化粧の間からなり、庭(マイガーデンです)に面した広縁があり、ゆったりとした和室です。廊下も含めて、とにかく広い。
c0112559_8211077.jpg
 奥の広い脱衣所から内風呂へ。床に伊豆石を使用した源泉かけ流しで、一番気に入ったところです。もちろん共同の大浴場もあります。
c0112559_8232358.jpg
c0112559_8233484.jpg
 食事は部屋で懐石料理。部屋係の仲居さんが食べ終わるのを見計らって次の料理を持ってくる方式でした。係の仲居さんの後ろにはもう一人、部屋の入口まで料理を運ぶ役の仲居さんがいたようです。便利なようで、なかなかマイペースで食べられないのが、玉にきずか。
c0112559_827125.jpg
 玄関脇に定礎の刻印。「昭和六十三年 堤 義明」と刻まれていました。新館ができたころからプリンスホテル系列だったわけです。
c0112559_8312156.jpg
c0112559_8313344.jpg
c0112559_8314531.jpg
c0112559_832750.jpg
c0112559_8321844.jpg
c0112559_8322767.jpg
 敷地の入口にある円形のラウンジ。これも村野藤吾設計。
by gipsypapa | 2014-05-31 08:34 | 建築 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://gipsypapa.exblog.jp/tb/22181443
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by j-garden-hirasato at 2014-06-01 09:08
平面的に広がる建築物って、
とても贅沢ですね。
空間をふんだんに使っていると感じです。
光の演出もさすがですね。
Commented by gipsypapa at 2014-06-01 16:53
j-garden-hirasato さん、
さすがに村野藤吾さんです。
現代的ながらも
日本の伝統を上手に取り入れていますね。
<< 伊豆長岡温泉 古奈別荘 伊豆長岡温泉 三養荘離れ >>