函館大手町ハウス

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 浅野セメント函館営業所として大正期に建てられたものです。浅野セメントは戦前の十五大財閥の一つ。当時はこの一角はセメント浜と呼ばれるほど活気に満ち溢れていたとか。戦後の財閥解体により日本セメント(株)になって1954(昭和29)年まで使用したあと、北海道漁業公社が1988(昭和63)年まで使いましたが、同社が撤退した後は長く空き家となり、朽ち果てる寸前だったそうです。

 この建物を買い取った個人の方の熱意により、2003(平成15)年から改修工事を行い、見事に再現されました。現在は「テュ・プランド・デュ・テ」というカフェになっています。

 木造ながらモルタルやブロックをふんだんに使った石造り風の外観。左右に塔屋を持つ左右対称で、ルネッサンス風の重厚感と華やかさがあります。設計者は分かりませんが、施工は旧小林写真館函館区公会堂函館市立図書館書庫函館海産商同業組合事務所(海同会館)などでおなじみの名棟梁、村木甚三郎と村木喜三郎です。国の登録有形文化財と函館歴風文化賞の木造2階建て。

函館大手町ハウス
旧浅野セメント(株)函館営業所
1918(大正7)年
登録有形文化財
設計 : 不明
施工 : 村木甚三郎、村木喜三郎
函館市大手町5-1
撮影 : 2013.8.29
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by gipsypapa | 2014-02-21 09:23 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)
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Commented by MERIKANTO at 2014-02-21 11:28 x
はじめまして。
私も古い建物が大好きで、いつも楽しく拝見しています。

今回ご紹介された「函館大手町ハウス」もほんとうに素敵なのですが、庇のテントが破れ、植え込みも雑草が生えているように見えます。
もしかして、もう営業していないのでしょうか。
だとしたら、なんとも残念ですね。
うまく活用して建物を生かせたらいいのですが。
Commented by gipsypapa at 2014-02-21 14:46
MERIKANTO さん、
初めまして。
確かにテントがよれよれですね。
私は行った日は間違いなく休みでした。
そして、それらしい店舗紹介の立て札とかは
何もありませんでした。
調べると店のHPはあります。
http://www.takuei.net/cafe.html
ところが記事はずいぶん古いです。
土日、祝日のみの営業とあります。
私は訪ねた日は木曜日でしたので
閉まっていて当然ですが
なんとなく淋しい雰囲気だったのが気になります。
ということで、まだやっているのか・・・
Commented by j-garden-hirasato at 2014-02-22 06:53
せっかく復活したのに、
上記コメントにもあるように、
カフェはもう営業していないかもしれませんね。
場所的に、
現在の繁華街とは、
少し離れているのでしょうか。
何とか、再復活させてほしいですね。
Commented by gipsypapa at 2014-02-22 10:05
j-garden-hirasato さん、
位置的にはJR函館駅と
西の繁華街の十字街、ベイエリアの間にあります。
周辺には店舗や飲食店がなく
中途半端な場所見たいです。
そうですね。
ここは閉まっている可能性が高いですよね。
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