弘前学院外人宣教師館

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 弘前学院はプロテスタント系の学校。明治後期にアメリカから派遣された婦人宣教師の宿舎として建てられた洋館です。元は市内中心部にありましたが大学の移転と共に現住所へ移築・復元されたものです。現在は学院法人本部の資料館として保存・一般公開されています。

 外壁は下見板張りの白ペンキ塗りで濃褐色の鎧戸がつく窓が並びます。南西隅に配置された半円アーチ窓のある八角形の出っ張り部分と真っ赤な尖塔が特徴的。すぐ横に煉瓦造りの煙突があり、反対側にももう1本あります。

 変化に富む設計となっていて、建物4面はそれぞれ違った顔を見せ、背面は正面ファサードとは全く違って、全面窓で廊下を覆う形となっています。これは神戸の洋館でも見かける明治の典型的な洋館といえます。内部は板張り床に天井と壁は上質な漆喰塗り。やはり八角形部分の日当たりのよいサンルームが魅力的です。

 設計は弘前のクリスチャン棟梁の櫻庭駒五郎といわれていますが、意匠や構造手法、駒五郎の遺物等から、アメリカのメソジスト本部で設計されたものを駒五郎が日本の大工が施工できるように設計図を描き直したものという説もあるそうです。外人宣教師館の様式を知るうえで貴重で優れた建築として国の重要文化財に指定された木造2階建て尖塔付き。

弘前学院外人宣教師館
1906(明治39)年
重要文化財
設計・施工 : 櫻庭駒五郎
弘前市稔町13-1
撮影 : 2013.8.28
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 見学は無料です。近くの学院法人本部に行って許可をとると玄関の鍵を開けてもらえます。宣教師館の玄関横に張り紙があってわかるようになっていました。
by gipsypapa | 2014-01-17 09:38 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2014-01-20 07:18
移築ものだけあって、
まだまだピカピカ、綺麗ですね。
さすがは重文。
見応えがあります。
Commented by gipsypapa at 2014-01-20 10:01
j-garden-hirasato さん、
内外ともによく手入れが行き届いています。
本格的な洋館で
明治の洋風建築の良さが
凝縮されたようです。
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