旧弘前市立図書館

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 十和田湖で1泊した翌日は再びバスで八甲田山を越え青森に戻り、JRで弘前市へ向かいました。地図上はかなり遠回りです。十和田湖から弘前へは1直線で行けば早いはずなのですが、適当な交通の便がないのでした。

 弘前に1泊することに決めたのは、ここがレトロな洋館の宝庫だからです。比較的狭い地域に多くの洋風建築が集まっているので便利です。まずは旧弘前市立図書館から。

 明治39年3月に竣工したこの建物は、第8師団の建築や鉄道工事で成功した斉藤主(つかさ)や堀江佐吉らが東奥義塾の敷地に建て、図書館として弘前市に寄附したものです。昭和6年まで市立図書館として利用されました。その後、新図書館への移転にともなって建物は堀江家の子孫に払い下げられ、市内の富野町に移築されていました。平成2年7月の市制百周年記念施設の一つとして、旧東奥義塾外人教師館とともに、この場所に再び移設、復原したものです。

 明治期らしく、洋風・ルネッサンス様式を基調とした手法に和風様式が随所にとり入れた和洋折衷といえる意匠です。左右にドーム状八角形の塔を配した印象的な外観。基礎は石積みで、壁は白いしっくい塗り。レンガ色の鉄板葺き屋根との色の対比が鮮やかです。各階に窓が多く配置され、正面中央にはドーマー窓を設けるなど、図書館らしい採光に配慮された設計ということができます。

 設計は明治期に青森県に多くの洋風建築を手がけた大工棟梁で、ここ弘前市出身の堀江佐吉(ほりえ さきち1845-1907)。青森県重宝の木造3階建て。

旧弘前市立図書館
1906(明治39)年
青森県重宝
設計 : 堀江佐吉
施工 : 堀江組
弘前市下白銀町2-1
撮影 : 2013.8.27
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by gipsypapa | 2013-12-13 08:20 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2013-12-15 12:18
弘前って、
レトロな建物の宝庫なんですか。
知りませんでした。
この建物もいい状態で保存されていますね。
ちょっと遠いけど、
いつか、訪れてみたいです。
Commented by gipsypapa at 2013-12-16 09:10
j-garden-hirasato さん、
そうなんですよ。
弘前は結構狭い範囲に
レトロな建物が数多くあります。
なかなか行けるところではありませんが、
チャンスがあれば是非。
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