監察院

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 台北二日目。朝から市内のレトロ建築巡りです。

 台北を代表する近代建築の一つ。地方行政の中心である台北廳廳舎として建てられ、戦後は中華民国・台湾省政府衛生処や教育廳として使用され、1958年から監察院(公務員を監察、監査する機関)となり現在に至っています。

 ギリシャ風のオーダーやアーチ窓が並ぶ巨大な庁舎で、ルネッサンスやゴシックなど様式主義の様々な形を混在させたデザイン。通りの北西角地に入口ファサードを配し、大オーダーで円形テラス抱えた玄関ポーチ。上部に大きな円形ドーム屋根とその左右には、同じく小さめのドーム屋根のある護衛塔が建ち、ここを起点に左右に比翼が広がるL字型の平面構成になっています。

 側壁の赤い煉瓦と白の花崗岩の組み合わせは明治期に流行した辰野金吾のいわゆる辰野式の影響を感じさせます。随所に施された細かな彫刻や内部の装飾が華麗な建物でした。

 設計は大阪市出身で東京帝国大学工科大学建築学科で辰野金吾に学び、日本統治時代に台湾総督府営繕課に在任。台湾の多くの官庁建築を手がけたことで知られる森山松之助(もりやま まつのすけ1869 -1949)。台湾のみならず、日本でも旧久邇宮邸(現聖心女子大学パレス)、本所公会堂(現両国公会堂)、新宿御苑台湾閣、片倉館が現存しています。国定古蹟の石、煉瓦造り、3階建て。

監察院
旧台北廳廳舎
1915(大正4)年
国定古蹟
設計 : 森山松之助 (総督府営繕課)
施工 : 不明
台北市中正区忠孝東路一段2号
撮影 : 2013.3.22
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 小さな中庭があります。
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 毎週金曜日は内部の見学が可能です。予備知識はなく、偶然にも金曜日に訪問しましたが、簡単な手続きで入場できました。また日本語が出来るボランティアの女性ガイドさんに親切に案内してもらいました。
by gipsypapa | 2013-10-31 10:01 | 建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by j-garden-hirasato at 2013-11-01 22:02
監察院は、
怖そうな名前ですが、
この建物も大切に使われているようですね。
日本の行政機関は、
少し暗いイメージですが、
ここは開放的で、
そんな雰囲気がないですね。
Commented by gipsypapa at 2013-11-02 17:02
j-garden-hirasato さん、
壮大な官庁建築が多く残っています。
いずれも日本よりスケールが大きいみたいです。
大事に使われ続けていますね。
嬉しいです。
Commented by coppoumon at 2013-11-03 13:03
なんとなく、大阪市中央公会堂に似た部分が感じられて、親しみが湧きます。
かなりの大規模な建物のようですね。
Commented by gipsypapa at 2013-11-04 10:59
coppoumon さん、
はい似ていますね。
どちらも辰野金吾の教え子の設計なので
共通点があるのでしょう。
明治から大正にかけての庁舎建築の典型といえます。
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