日本興亜馬車道ビル

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 神奈川県立歴史博物館の南に隣接する日本興亜馬車道ビルは川崎財閥の中核銀行だった川崎銀行の横浜支店を復元し、ファサード保存したもの。新築の高層ビルに昔のレトロな外壁を貼りつけるこの方式は、「かざぶた建築」ともいわれるそうです。裏側の9階建ての高層ビルは1989年の築で設計は日建設計。

 ネオルネッサンス様式の銀行建築。ルスティカ積みの石造り風の銀行らしい重厚な造りです。窓の形を階ごとに変え、2階以上は両側に飾り柱を立て、3階部分はペディメントを載せて変化を持たせています。

 設計は銀行建築を数多く手がけ、主として横浜で活躍した矢部又吉(やべ またきち1888 - 1941)。このブログでも川崎銀行本店(外壁の一部が明治村に移築)、川崎貯蓄銀行大阪支店(現 堺筋倶楽部・アンブロシア)、川崎貯蓄銀行福島出張所(現 ミナミ株式会社大阪事務所)を紹介しています。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り3階建て、地下1階。

日本興亜馬車道ビル
旧川崎銀行横浜支店
1922(大正11)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : 矢部又吉
施工 : 矢部工業所
横浜市中区弁天通5-70
撮影 : 2012.12.9
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 神奈川県立歴史博物館(左)から見た日本興亜馬車道ビル。通りに面した1階から3階までの部分にのみファサードを残しているのがわかります。
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 夜は高層ビルの存在を忘れてしまいます。いい感じです。
by gipsypapa | 2013-09-12 13:11 | 建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by j-garden-hirasato at 2013-09-16 07:18
ほんと、表面だけなんですね。
貼り付けたみたいです(笑)。
地価が高い都会では、
こういう残し方しかできないのでしょうね。
取り壊してしまうよりは
はるかにいいんですけど…。
Commented by gipsypapa at 2013-09-16 11:10
j-garden-hirasato さんに
「かさぶた建築」という言葉を教えてもらったので
使ってみました。
東京や横浜はこの手の保存方法をよく見かけます。
> 取り壊してしまうよりは
> はるかにいいんですけど…。
同感です。
ここも前の道路を歩いて見上げた限りでは
貼り付けてあるのはわかりません。(笑)
Commented by kaguragawa at 2013-09-28 14:43
「ルスティカ積み」を検索したらgipsypapaさんのこのページが出てきました。投稿者名をクリックしていただくと今日(9/28)撮りたての地元のレトロ建物の写真があります。
Commented by gipsypapa at 2013-09-29 10:20
kaguragawa さん、
富山ですか。
まだ行ったことはありませんが、
富山市や高岡市に近代建築が多いようですね。
紹介いただいた旧南島商行本店は
国の登録有形文化財なので
存在は知っていましたが、
大きな写真で見るのは初めてです。
なかなか見ごたえがありますね。
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