博物館網走監獄正門・囲壁

c0112559_1345472.jpg
通称「赤レンガ門」と呼ばれる網走刑務所正門は、重厚で威風堂々としており「最果ての監獄」と呼ばれ恐れられた時代の網走刑務所の威厳を感じさせます。正門の左右には部屋が設けられ、一方は、正門担当看守が受け付けとして使い、もう一方は、面会に来た家族が申しこみと待合室に使いました。

 赤レンガを際立たせている表面に艶のある煉瓦は、窯の中に塩を入れ、塩が分解する1,160度以上の高温で焼き上げるため、独特の釉薬をかけたような黒褐色の色をしており、形も普通の煉瓦より20~30%小さいのが特徴です。現在はこのような焼き方はできないため、ここに復元した門はレンガ建築の歴史を知るうえで重要なものです。

 現在の正門は、1909(明治42)年の大火後木造で再建されたものにかわり、構内で生産を始めたれんが造で新築されたものです。門は、緩勾配の切妻壁の中央に半円アーチを開けたデザイン。アーチ内側のモールディング(細長い板状の装飾用部材)や中央上部の小窓は、当時流行したユーゲントシュティルが反映されています。両脇のドーム屋根を架けた番所は、永専寺に譲った木造の旧門と共通しています。


博物館網走監獄正門・囲壁
旧網走刑務所正門・囲壁(再現構築)
1924(大正13)年/1983(昭和58)年再現
設計・施工 : 不明
網走市呼人1-1
撮影 : 2012.8.27
c0112559_1354791.jpg
c0112559_1361315.jpg
 正門の前を竹箒で掃いているのは、明治の脱獄王、五寸釘の寅吉こと西川寅吉の人形。三重監獄を皮切りに6回も脱獄を繰り返し、逃走途中に五寸釘を踏み抜いたまま、12キロの距離を走ったそうです。1901(明治34)年に網走監獄に移送されてからは、模範囚として過ごしたとか。
c0112559_1363975.jpg
c0112559_1364459.jpg
c0112559_13795.jpg
c0112559_137426.jpg
c0112559_1371456.jpg
c0112559_1372176.jpg

by gipsypapa | 2013-06-18 13:08 | 建築 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://gipsypapa.exblog.jp/tb/20385168
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-19 06:32
この重厚感というか威圧感は、
監獄ならではかもしれませんね。
でも、
円形のドーム屋根とか、
監獄らしからぬ意匠もあったりして…。
とても不思議な感じがします。
Commented by gipsypapa at 2013-06-19 13:14
j-garden-hirasato さん、
ここの門はドームとか特殊な形をしていますが
明治村にある金沢監獄や
奈良の少年刑務所の門など
凝ったデザインが多いです。
何故でしょうね。
<< 博物館網走監獄庁舎 博物館網走監獄 >>