成協信用組合岸和田支店

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 紀州街道を南下して欄干橋へ。その前の角地に大正期の銀行建築が見えてきます。四十三銀行岸和田支店だった建物で、現在も成協信用組合の岸和田支店として使われています。

 花崗岩の石貼りと赤い煉瓦を使って、縦の線を強調したセセッション風の外観。コーナーに丸みを持たせています。玄関が2か所あるのも銀行としては珍しい。建物上部や1階と2階の間にレリーフをあしらうなど、細部に凝った装飾を配した印象深い建物です。ネット情報では、広い内部には柱が一本もない吊り天井構造になっているそうですが、内部は非公開です。

 設計者は辰野片岡建築事務所から独立して佐伯與之吉が興した佐伯建築事務所というのが大半の情報ですが、建物の前に掲げてある解説書にも明記されていないように、不明としたネット情報もあります。赤レンガと白い花崗岩の組み合わせは辰野金吾の得意とするところなので、その弟子の佐伯與之吉というのは説得力があります。ただし現在の佐伯建設のホームページにはこの建物は見当たりませんでした。

 また構造も煉瓦造りと鉄筋コンクリート造りの両方の情報がありますが、私には煉瓦タイルを貼っているだけのように見えるので、ここでは鉄筋コンクリート造り、2階建てとします。

成協信用組合岸和田支店
旧四十三銀行岸和田支店
1920(大正9)年
設計 : 佐伯與之吉(佐伯建築事務所)
施工 : 不明
岸和田市魚屋町2-1
撮影 ; 2012.5.5
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 旧四十三銀行の北側に古城川に架かる紀州街道の小さな橋。現在、古城川はほとんど埋めたれられて緑道になっています。詳しくは次の写真の解説をどうぞ。 鉄骨アーチ型橋。

欄干橋
1936(昭和11)年
設計・施工 : 不明
岸和田市魚屋町2-1
撮影 ; 2012.5.5
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by gipsypapa | 2013-05-16 13:13 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2013-05-16 22:16
銀行建築らしい重厚さを残しつつ、
意匠にも工夫があって、
ちょっとおしゃれな感じがします。
Commented by gipsypapa at 2013-05-17 13:11
j-garden-hirasato さん、
形が良い建物です。
外壁のデザインも
なかなか見どころが多いです。
少し煉瓦の赤と
花崗岩の白が
双方、色褪せているので地味に見えます。
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