琴平の呑象楼

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 司馬遼太郎の「世に棲む日日」に出てくる日柳燕石(くさなぎ えんせき)の旧宅「呑象楼(どんぞうろう)」。長州藩の高杉晋作は攘夷主義者らに追われ、下関の芸妓で愛人のおうのを連れだって讃岐国那珂郡榎井村(現在の香川県仲多度郡琴平町)に逃れ、幕末の侠客日柳燕石に匿ってもらいます。日柳はその罪で投獄。慶応4年(1868)に出獄し、その後新政府軍に加わり北陸に出征したが長年の投獄生活がたたり、越後柏崎で病没したそうです。

 燕石宅で酒を呑むと、盃に浸した酒に象頭山(金毘羅宮がある山)が映しだされたことから、象頭山を呑むという意味で呑象楼と名づけられたとか。なお呑象楼は興泉寺のそばにあったものを、この地に移築したそうです。木造2階建て。

呑象楼(どんぞうろう)
旧日柳燕石邸
江戸時代
設計・施工 : 不明
仲多度郡琴平町榎井58-3
撮影 : 2012.2.27
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 また当時この地には長谷川左太郎という勤王の志を持っていた商人がいて、私財を投じて理想を追求した燕石に惜しみなく経済的支援を続けていたとか。旧家が近くにあり、丸尾醸造所の時に紹介します。
by gipsypapa | 2013-04-16 11:41 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2013-04-17 07:01
今でも日柳燕石の魂が宿っている、
そんな雰囲気がありますね。
まあ、
文章を読んだということもありますが。
今の住宅には、
そういう魂は宿らないでしょうか。
Commented by gipsypapa at 2013-04-17 13:17
j-garden-hirasato さん、
魂が宿っているかどうか、
内部も見ることができたら
わかったかもしれませんが・・・
閉まっていました。
「世に棲む日日」は比較的最近に読んだので
記憶に残っていたのです。
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