四国村 旧吉野家住宅

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 四国村の解説文。

 徳島県の太平洋に面した断崖の下、海部郡由岐町伊座利にあった「漁師の家」。切妻造り平屋建て本瓦葺きの家で、強風を防ぐ役目をしている周囲の石垣を伴っているのは、この地区の漁家の特徴です。

 昔、鰤の大敷網の漁場であったこのあたりに、よそから網元が進出して大漁が続いていました。それを見た地元の漁師が、借金をして大網を張ったところ、不運にもその年から不漁続きで大損をし、多額の借金が残ってしまったのです。他の地区では住居の改築をしたのに、ここだけは建替えができず貴重な文化財となっています。


 高松市のホームページから。

 徳島県阿南市の蒲生田岬に近い漁村(伊座利地区)の漁師の家である。昔から陸の孤島と呼ばれる交通の不便なところであった。間口3間半(約6.36メートル)、奥行3間(約5.45メートル)、屋根は切妻造りの本瓦葺の建物である。間取形式は向って左側に土間を取り、土間に沿って幅1間(約1.81メートル)の竹スノコ床を設け、奥に畳敷、根太天井を張り、座敷と寝間(ねま)をとっている。壁には神棚を設け、漁師の厚い信仰がうかがわれる。この家の木材には、切込み跡がみられ、古家の材料を再用していることがわかる。

 伊座利地区の家では、昔は古材を使って家を建てる風習があった。一般に軒が低く、風が強いため切妻の瓦葺が多く、敷地の海側に風よけの石垣を築いた家が多い。この地区の町家、農家、漁家など間取りは大体同じ型で変わるところは少ない。


四国村 旧吉野家住宅
築年 : 不明
高松市指定文化財
設計・施工 : 不明
高松市屋島中町91 四国村
撮影 : 2012.2.25
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 これで四国村を一回り。出口に向います。
by gipsypapa | 2013-03-13 13:44 | 建築
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