四国村 小豆島農村歌舞伎舞台

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 順路に沿って紹介します。四国村の建物は、有名な建築家が設計したものはなく、コメントが難しいので引用分を使います。以下は高松市指定文化財の解説から。

 この舞台は小豆島の土庄町小部(こべ)地区が所有、島の村々の氏神の秋祭りには「地芝居」という農村歌舞伎が奉納されていた。江戸末期に構築された舞台であり、島内では20余あったが、現在は数少ない。屋根は寄棟造りのカヤ葺である。裏に1間半(約2.73メートル)の桟瓦(さんがわら)葺の下屋が、4間半(約8.18メートル)にわたってある。前面はカヤ屋根を切り上げて桟瓦葺の庇(ひさし)としている。
 
 建物は間口6間(約10.9メートル)、奥行4間半で天井がなく木組がむき出しである。廻り舞台は、床下の地面を掘り、中央に台石をすえ、これに心棒がついて、人力によって舞台を廻していたという。舞台中央の廻り舞台は直径4.72メートルで、上手にチョボのユカ、お囃座(はやしざ)があり、裏の下屋は楽屋となっている。
 この舞台は昭和52年(1977)に現在の位置に移築。江戸時代の建物と証明される「文久三亥(1863)八月御祭礼」と記した墨書がある。


四国村 小豆島農村歌舞伎舞台
1863(文久3)年以前
高松市指定文化財
設計・施工 : 不明
高松市屋島中町91 四国村
撮影 : 2012.2.25
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 もうすぐ3月。ひな壇が飾ってありました。
by gipsypapa | 2013-02-07 13:47 | 建築
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