博物館明治村 東京駅警備巡査派出所

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 明治41年(1908)、それまで品川を起点としていた東海道線を皇居正面の丸の内まで延長し、新しい中央停車場を建設する工事が開始された。その大工事は大正3年(1914)竣工、東京駅と命名され開業したが、その折駅前広場を整備する中で、この派出所が建設された。

 駅本屋との調和をはかるため、駅本屋のデザインを十二分に意識した設計がなされている。隅切り八角形の外形で、その屋上に小塔を置き、正面軒上に半円のぺディメントを、窓上には小庇を設け、腰壁に白い帯状装飾を廻らしている。構造は鉄筋コンクリート造で、化粧レンガを張って仕上げている。レンガ積ではなく鉄筋コンクリートの躯体に化粧レンガを張る工法は、当時日本で行われはじめた新しい工法であった。

 首府東京の表玄関であった東京駅では、天皇の地方巡幸や外国使節の従来など重要行事が多く、一時は12人もの巡査が詰めていたという。

 大正3年に完成した東京駅本屋は、日本建築界の第一人者、辰野金吾の設計になり、鉄骨レンガ造三階建、床を鉄筋コンクリートで造った長さ330m余の壮大な建物である。当初の計画では当時新工法として注目をあびていた鉄筋コンクリート造で全てを造ることも考えられたが、最終的には辰野博士が得意とするレンガ造で建設することに決したと言う。


博物館明治村 東京駅警備巡査派出所
1914(大正3)年ころ
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
旧所在地 : 東京都千代田区丸の内
犬山市内山5-60博物館明治村内
撮影 : 2011.9.22
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by gipsypapa | 2012-11-22 10:14 | 建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by j-garden-hirasato at 2012-11-24 19:57
おおー、
小さいながら、
デザイン東京駅とおなじですね。
Commented by gipsypapa at 2012-11-26 14:45
j-garden-hirasato さん
ミニ辰野金吾みたいです。
天辺の塔のようなものは空気抜き?
当時は交番での仕事には
タバコがつきものだったからでしょうか。
Commented by みやのこ at 2014-09-12 17:40 x
はじめまして。
この建物は昭和43年に国鉄の湘南新線(横須賀・総武快速線)建設のため、支障建物ゆえ惜しまれつつ撤去されてしまいましたけど、同じ年には老朽化と高層オフィスビル(のちの三菱商事ビル)建設のため、三菱東九号館(初代三菱一号館)が撤去と、明治百年を記念した年に帝都・丸の内から相次いで消えたのは、印象的だったのではないかと思います。
今や東京駅丸の内駅舎は創建時の姿に復原された上に、いちど解体された三菱一号館もわざわざ煉瓦造りにして復原(2代目)し、美術館などに使われたりと、観光スポットが増えたのが現状です。
その結果、丸の内界隈は観光客が増えた為に休日も人通りが絶えなくなり、あの殺風景だった休日の丸の内界隈は今やむかし語りとなってしまいました。
なお、私も明治村さんへはかなり前に行って色々と写真に撮ったものの、総合的にはとても良かったですけど、ゆくゆく機会あればまた行ってみたいと思います。
それでは、失礼します。
Commented by gipsypapa at 2014-09-13 09:50
みやのこさん、
三菱一号館は4年前に行きました。
http://gipsypapa.exblog.jp/16506983/
周辺にはファサード保存されたビルが多いですね。
ここは東京銀行協会ビルヂングに比べると
表面だけでなく内部も残しているので
まだマシなほうですね。
また東京駅は8月の初め
ステーションホテルに泊まりました。
ドームが目の前に見える部屋で良かったですよ。
明治村は多分みやのこさんが行かれた時から
いくつか増えていると思いますよ。
とくに武田吾一設計の芝川又右衛門邸は見ものです。
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