博物館明治村 菅島灯台付属官舎

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 菅島燈台は明治6年(1873)伊勢湾の入り口、鳥羽沖合の菅島に建てられた。品川燈台がフランス人の手になるのに対し、これはブラントンを頭とする工部省燈台局のイギリス人技術者の設計管理になるものである。明治初期の洋式燈台では、燈火の管理も外国人によって行われたため、付属の官舎もレンガ造の洋式住宅が建てられている。

 レンガ造の壁に木造の洋小屋を載せて桟瓦を葺いている。出入り口は両開きのガラス扉に鎧戸を付け、窓は上ゲ下ゲ窓でやはり鎧戸を備えている。

 建設に当たっては島の人々の協力があり、船着場から高台までの資材運搬等に従事したという。又、建物に使われたレンガや瓦も地元の産で、渡鹿野島の瓦屋竹内仙太郎が焼いた旨の刻印がある。移築のための解体も島民の協力を得て行われた。


博物館明治村 菅島灯台付属官舎
1873(明治6)年
重要文化財
設計 : リチャード・ヘンリー・ブラントン
施工 : 不明
旧所在地 : 三重県鳥羽市菅島町
犬山市内山3-30博物館明治村内
撮影 : 2011.9.22
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 レンガ積
  レンガは洋風建築の主要部材であり、ヨーロッパ各国でほぼ同形のものが使われていたが、積み方にはそれぞれの国の特徴がみられる。イギリス積は長手だけが見える段と小口だけが見える段が交互に重ねられる方法で、フランス積は各段毎に長手と小口が交互に並び、見た目が美しいと言われている。他にオランダ積等がある。フランス積という呼び名は日本独自のもので、「フレミッシュ(フランドル)積」が訛ったものと思われる。

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by gipsypapa | 2012-10-11 13:29 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2012-10-12 06:48
灯台自体より、
立派だったりして(笑)。
Commented by gipsypapa at 2012-10-12 14:18
j-garden-hirasato さん
この手の灯台の官舎は四国村にもありました。
ここは入口から奥の部屋に入ると
突然写真に写っている灯台の灯が光り、
回り出すというサプライズがありました。
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