旧三井銀行小樽支店

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 これも「北のウォール街」と呼ばれた金融街の一角にある銀行建築。三井銀行小樽支店として建てられた後、さくら銀行小樽支店と名前を変えて営業していましたが2002(平成14)年閉鎖し、建物は「白い恋人」の石屋製菓の所有になりました。

 小ぶりながら一眼で銀行とわかる威厳と重厚なルネサンス様式の建物。小樽で最初の鉄骨鉄筋コンクリート造の建物で、外壁は花崗岩の石貼り、軒まわりは人造石洗い出しとし、細やかな彫刻を配しています。正面に5連のアーチを強調した外観は色内界隈の銀行建築の中でもひときわ目を引きます。普段は閉鎖されていますが、たまに内部を一般開放するとか。内部は吹き抜けに回廊をめぐらせ、天井に漆喰の模様を飾り、ふんだんに大理石が使われているそうです。

 設計は大御所・曽禰達蔵(そね たつぞう1853 -1937)と中條精一郎(ちゅうじょう せいいちろう1868 -1936)が率いる曾禰中條建築事務所。数多くのオフィスビルを手がけ、このブログでも旧日本郵船神戸支店ビル明治屋ビル(大阪)旧三井銀行名古屋支店を紹介しています。 鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て、地下1階。

旧三井銀行小樽支店
1927(昭和2)年
設計 : 曾禰中條建築事務所
施工 : 竹中工務店
小樽市色内1-3-10
撮影 : 2010.8.25 & 26
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by gipsypapa | 2011-10-11 13:30 | 建築 | Trackback | Comments(6)
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Commented by j-garden-hirasato at 2011-10-11 21:12
花柄の模様がおもしろいですね。
よく見ると、
細かな細工が見られます。
かなり、凝っていますね。
Commented by gipsypapa at 2011-10-12 14:36
j-garden-hirasato さん
重厚さの中に装飾を凝らした
いかにも銀行という建物です。
かなりのインパクトを感じました。
Commented by sy-f_ha-ys at 2011-10-14 17:09
1997年に小樽にはじめて行った時、お金を下ろすついでにこちらの銀行内を見学した事がありました。
14年前の事で記憶がかなり曖昧ですが、国内に残る戦前築の三井銀行の店舗と同様、華麗で重厚な作りだったと思います。
あと小樽の旧三井銀行は、銀行建築の定番スタイルのデザインですが、他の旧三井銀の店舗とは一味違った仕上がりなのがいいですね。
多くのデザイナーを擁していた曾禰中條事務所の誰がデザインを担当したのかも、とても気になる作品です。
Commented by gipsypapa at 2011-10-15 20:37
sy-f_ha-ys さん
外観を見ただけでもかなり凝った意匠なので、
中も見たくなります。
想像するだけですが、かなりの重厚さだったでしょうね。
この銀行は曾禰中條事務所の中期の作品ですから、
すでに数多くのスタッフを抱えていたはずですよね。
う~ん、確かに気になるところです。
Commented by FF at 2016-04-16 22:35 x
長年空き家だったこの建物ですが、ついに使用される事になりました。
北海道新聞によると、ニトリが美術館をオープンする予定らしいです。
どのような内装なのか気になるので、今から楽しみです。
Commented by gipsypapa at 2016-04-17 19:20
FF さん
朗報ですね。
これだけの文化遺産を有効利用しないのはもったいないです。
よかったです。
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