小樽の松田ビル

c0112559_1459697.jpg
 日銀旧小樽支店の向い側で小樽バインの隣にある松田ビル。昭和初期に建てられた三井物産のビルでした。今までの銀行建築とは違いさすがに昭和の建物。黒御影石の貼られた玄関や1階の壁を除けばシンプルなアメリカ風で現代的なオフィスビルです。玄関ホールの大理石は琉球産だとか。正面には2基のエレベーターが設置されています。古さを感じさせない典型的なオフィスビルです。

 設計は横河工務所の松井貴太郎(まつい きたろう1883 - 1962)。横河工務所を創業した横河民輔は、古典主義の辰野金吾に学びながら、合理的なアメリカ式オフィスビルの先駆者といわれた人で、同所のチーフデザイナーだった松井貴太郎はその影響を受けながら、独自の芸術性を加え、三井系の建物の設計を多く手がけました。すでに紹介した東京銀行集会所(現・東京銀行協会)日本工業倶楽部や、今はなき三信ビルディングなどの比較的濃密な設計で知られていますが、この建物はオーソドックスなオフィスビルです。小樽市指定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り、5階建て。

松田ビル
旧三井物産小樽支店 1937(昭和12)年
小樽市指定歴史的建造物
設計 : 松井貴太郎(横河工務所)
施工 : 大倉土木
小樽市色内1-9-1
撮影 : 2010.8.25
c0112559_1504454.jpg
c0112559_1505391.jpg
c0112559_1505910.jpg
c0112559_151661.jpg
c0112559_1511422.jpg
c0112559_1512446.jpg
c0112559_1513243.jpg
c0112559_1513867.jpg

by gipsypapa | 2011-10-05 15:02 | 建築 | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : http://gipsypapa.exblog.jp/tb/16935462
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by kaetuya55 at 2011-10-05 18:36
昭和初期竣工とは言えホントに古さを感じさせません。
当時では先端を行くオフィスビルだったんでしょうね。
ところで...三信ビルディングって解体されてしまったんですね。
知りませんでした...ショックです。
昔...もう20年以上前の話ですが...
独身の頃、家内とここのレストランで食事をした記憶があります。
1階は洋品店やレストランなど名店街が入居していましたよね。
エレベーターホールも威厳があって...うーんショックです。
Commented by j-garden-hirasato at 2011-10-06 06:34
昭和の初期とは思えない、
スッキリしたデザインですね。
内部の天井の照明が
とても凝っています。
特注品だったのでしょうか。
Commented by gipsypapa at 2011-10-06 13:15
kaetuya55 さん
そうなんですよ。
2007年に解体されました。
当時は惜しむ声がネット上に多く書き込まれて
話題になりましたよ。
私はまだこれほど建物にのめりこむ前にビルの前を通ったことがあります。
さすがに目を引いたので1枚だけ外観を撮りました。
しかしここは内部が素晴らしかったのですよね。
ピーターズレストランというのが地下1階にあったとかで、
ここで食事をされたのかもしれません。
ともあれ残してほしかった建物の一つです。
Commented by gipsypapa at 2011-10-06 13:18
j-garden-hirasato さん
当時流行のアメリカスタイルのオフィスを取り入れていますね。
昭和初期は商業ビルは様式主義から脱却する頃で
これもその1例と言えます。
天井照明は当時のもののように見えますね。
<< 小樽の「体験工房 PONTE」... 小樽バイン >>