小樽の花月堂

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 通りに並ぶ同じような石造り平屋建ての建物なので、元は店舗だったように見えますが、実は銀行建築です。今はない第百十三国立銀行が明治中期、小樽に進出したときに建てられました。後に木材貿易商の事務所や製茶会社の建物として使用され、現在は老舗の和洋菓子製造販売「花月堂」の店舗として活用されています。

 寄棟造りの瓦屋根の両側に、こちらは鯱鉾ではなく尖頭の飾りを付けた和洋折衷の建物で、明治の面影を良く伝えています。よく見ると窓にはめ込まれた鉄格子があり、銀行時代の名残と思われます。写真では見にくいのですが、軒下に刻まれた分銅模様のレリーフが百十三銀行のシンボルだそうです。小樽市指定歴史的建造物の木骨石造り、平屋建て。

花月堂
旧第百十三国立銀行小樽支店
1893(明治26)年
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
小樽市堺町1-20
撮影 : 2010.8.24 & 25
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向こうは岩永時計舗。

 なおネット情報によると「小樽の菓子製造・花月堂が民事再生法申請し倒産、創業159年。2010年11月25日。北海道小樽市に本拠を置く老舗の和洋菓子製造販売「花月堂」は、11月24日付で札幌地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し倒産したことが明らかになりました。今後は札幌市に本拠を置く「北武グループ」が支援スポンサーとなり、営業を続けながら経営再建を目指す見通し。」
という記事がありました。現在もそのまま営業されていることを望みますが、よしんば店が閉まっても、小樽なら建物は残ると確信します。小樽は市民・行政とも歴史的な建造物を残すという、強い意志を感じるからです。
by gipsypapa | 2011-09-24 10:31 | 建築 | Trackback | Comments(6)
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Commented by j-garden-hirasato at 2011-09-25 10:54
あらら、
今はどうなっているんでしょう。
どんな形でもよいので、
後世まで残してほしいものです。
Commented by gipsypapa at 2011-09-26 10:55
j-garden-hirasato さん
どうなっているのでしょうね。
別の会社が支援して営業を続けると書いてあったので、
まだやっていると期待します。
Commented by mini-mini32 at 2011-09-26 20:00
小樽には、いっぱいこのような建物が残っているんですね~
凄いな・・・
行ってみたい・・・^^
Commented by gipsypapa at 2011-09-27 11:10
mini-mini32 さん
はい、小樽はお勧めです。
札幌も近いし見どころばかり。
またmini-mini32 さん好みのレトロな食べ処が一杯あります。
Commented by FF at 2016-03-29 17:19 x
花月堂の大正時代の社屋が小樽市内に現存している事を最近知りました。
現在は松月堂という和洋菓子屋さんになっています。
建物が綺麗に維持されていて、お菓子も美味しく好感の持てるお店でした。
Commented by gipsypapa at 2016-04-07 14:44
FF さん、
ネットで店舗の写真を見ました。
和風の趣があるよさそうな建物ですね。
情報ありがとうございました。
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