神戸の海外移住と文化の交流センター

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 山本通の道路脇に建つ大型の公共建築。1908年(明治41年)から始まった南米、特にブラジルに移民する人たちが、神戸港から出航するまでの間の宿泊とオリエンテーションを受ける国家施設として建てられました。

 その後、神戸移住教養所、外務省神戸移住斡旋所、神戸移住センターと名称が変わりました。移民の減少にともなって、戦時中は軍の施設、戦後は看護婦の養成機関、神戸海洋気象台、CAP HOUSEと変遷しながら使われてきました。そして、移民船「笠戸丸」が神戸港を出航して100年目を記念して神戸市が2008(平成20)年から改修工事を行い、神戸市立海外移住と文化の交流センターとして開館しました。

 公共施設特有の左右対称で横長の建物。巨大な柱に支えられた玄関ポーチ。褐色の外壁に緑の木製窓枠があるすべり出し窓が印象的です。設計は神戸でおなじみの置塩章(おしお あきら 1881 – 1968)。鉄筋コンクリート造り、4/5階建て。

海外移住と文化の交流センター
旧国立移民収容所(旧神戸移住センター)
1928(昭和3)年
設計 : 置塩章(兵庫県営繕課)
施工 : 大林組
神戸市中央区山本通3-19-8
撮影 : 2010.10.23
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by gipsypapa | 2011-04-15 13:07 | 建築
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