神戸のシュウエケ邸

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 門兆鴻邸の西隣に双子のような、もう一軒のA.N.ハンセル設計の洋館があります。ハンセルが自邸として門兆鴻邸の翌年に建てたもので、コロニアルスタイルの西洋館です。

建物の両翼に急勾配の切り妻面を見せ、純白の下見板貼りに濃い緑色の縁取りと鎧戸付きの窓を持つ外観は門兆鴻邸によく似ています。こちらは和風の意匠も取り入れており、最初の写真の両翼の切妻屋根の天辺にあるのは、実は鯱鉾です。
c0112559_13222746.jpg 1945(昭和20)年の神戸大空襲で大きな被害を受けましたが、シュウエケ夫妻が譲り受けた後に修復を行い、彼らの住居として居宅として使用するようになりました。現在もシュウエケ家が建物の2階部分を使用し、1階部分と庭園は地域の催し物やチャリティなど、特別なイベントが行われる時に限って公開されています。

 私が訪ねたときは入れませんでしたが、実は山本通から見る玄関側より、裏(南)側の2階に開放型の大きなベランダがある方の眺めが、広大な庭園とともに見どころのようです。→はシュウエケ邸のホームページから借用した南側の写真です。素晴らしい。神戸市指定伝統的建造物に指定された木造2階建て。

シュウエケ邸
旧ハンセル邸
1896(明治29)年
神戸市指定伝統的建造物
設計 : A.N.ハンセル
施工 : 不明
神戸市中央区山本通3-2-17
撮影 : 2010.10.23
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by gipsypapa | 2011-04-14 13:23 | 建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by j-garden-hirasato at 2011-04-15 06:18
塗装が塗り替えられていますね。
HPの写真とずいぶん雰囲気が違います。
これだけの建物なのに、
市の指定なんですね。
Commented by gipsypapa at 2011-04-15 10:33
j-garden-hirasato さん
木造でペンキ仕上げの場合は、
塗り替えは欠かせませんね。
神戸のこの一帯には明治・大正の住宅が多く残っていますが、
意外に国の指定を受けていないものがあります。
理由はよくわかりませんが、
どっちかの指定をもらえば優遇措置としては変わらないのかな。
とはいえ、両方の指定を受けているのも少ないけど、あるし・・・
Commented by erikoma at 2011-04-16 10:55 x
興味深く拝見しました。私もレトロな建築物が好きです。神戸は子供時代に2年住んだ西宮の近くで度々家族と出かけた街です。懐かしい。今は東京に住んでいます。一番最初の職場が今は無き青山同潤会アパートメントの中にありました。今はただの商業施設になってしまいましたが。国立の一ツ橋大学の講堂もすばらしいですし、本郷にもなぜかレトロな教会がいくつかありますし、骨董市でたまに行く埼玉の川越という街も昔、栄えた面影の残る昭和レトロな街。レンガの古い教会がありますよ。次第に減っていく貴重な財産。私もたどってみたいです。
Commented by gipsypapa at 2011-04-17 09:36
erikoma さん、
はじめまして。
青山同潤会アパートメントはなくなってしまいましたが、
古い建物ファンには有名でした。
それでも東京にはかろうじて上野に同潤会アパートが残っていますね。
一ツ橋大学も行きたいです。ちょっと遠いですが。
本郷中央教会はヴォーリズ建築事務所にいたヴォーゲルの設計です。
見たことがないレトロな建物を訪ねて日本中を歩くのが一番の楽しみです。
今後ともよろしくお願いします。
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