神戸郵船ビル

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 メリケンロードと国道二号線に面した場所にあるビル。大正初期に建てられた日本郵船の神戸支店だった建物です。現在は紳士服の店が入っています。

 当時まだ珍しかった鉄骨や鉄筋コンクリート造りで、屋上にドームがあるなど、今に比べると装飾の多い古典主義様式の建物でしたが、1945年の神戸空襲で大きな被害を受けました。戦後の改修に当り、円柱を角柱にするなどの修復工事が行われました。当初の装飾的な華やかさがなくなりモダンな印象の建物となったのはそのためです。偶然にも1994年に耐震補強を施していたので、翌年の阪神淡路大震災での被害はほとんどなかったそうです。

 改修されたとはいえ、石貼りの外観、東側正面の唐破風のある玄関や上部の巨大な半円アーチ、2階上部の軒蛇腹、3階窓の両側にあるイオニア式の小円柱など、今も様式主義の色合いを濃く残しています。

設計は曽禰達蔵(そね たつぞう1853 - 1937)と中條精一郎(ちゅうじょう せいいちろう1868 -1936)の共同経営による曽禰中条建築事務所。数多くのオフィスビルを手がけました。鉄骨・鉄筋コンクリート造り、3階建て。

神戸郵船ビル
旧日本郵船神戸支店 1918(大正7)年
設計 : 曽禰中条建築事務所
施工 : 大阪橋本組
神戸市中央区海岸通1-1-1
撮影 : 2007.11.11
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 ビルの歩道にあった灯りとりのような丸硝子。データでは3階建てですが、もしかしたら地下もある可能性があります。
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by gipsypapa | 2011-03-22 10:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2011-03-23 23:29
何度も災難を潜り抜けた建物なんですね。
今も現役なのが嬉しくなります。
上部に少しだけ見える、
丸い部分が気になりますね。
何でしょうか。
Commented by gipsypapa at 2011-03-24 15:38
j-garden-hirasato さん
偶然にも戦後の改修時に耐震性を上げたので、
例の阪神大震災に耐えたそうです。
丸い部分は戦後改修した際に元々あった屋上のドームがなくなったとありますので、
その名残かも知れません。
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