商船三井ビルディング

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 海岸通に面し旧居留地5番にある、ひときわ華やかな商船三井ビル。近代建築が並ぶ旧居留地海岸通においても重厚さと美しさから、この一帯のランドマークとなっている建物で、大正期に旧大阪商船神戸支店として竣工したものです。現在はテナントビルになっていて、各種店舗が入り、1階と2階の一部は大丸のインテリア館になっています。

 アメリカルネサンス様式で、全体的に曲線を強調したデザイン。1階部分は見事なルスティカ仕上げの石積み、ファサードになっているコーナ部の最上部に半円形のペディメントを置き、石貼りの外壁にはテラコッタを使うなど、細部にも凝った意匠を施した優れた建築といえます。建物内部も天井が高く廊下が広い欧米スタイルで統一されています。

 これだけ華やかなのは設計が渡辺節(わたなべ せつ、1884 -1967)だから。すでにこのブログでも紹介した、綿業会館ダイビル本館(取り壊されてしまいました)、旧乾邸など、やはり華麗な作品が多い建築家です。それにしても名建築といっても言い過ぎではない、この商船三井ビルが何故か何の文化財にも指定されていないのは不思議です。鉄骨コンクリート造り7階建て、地下1階、塔屋付。

商船三井ビルディング
旧大阪商船神戸支店 1922(大正11)年
設計 : 渡辺節建築事務所
施工 : 大林組
神戸市中央区海岸通5
撮影 : 2007.11.11
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by gipsypapa | 2011-03-16 15:46 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from パルチザン2・・・夢と希望 at 2013-03-29 14:14
タイトル : 神戸の近代建築・・・「商船三井ビルディング」
歩いていたら、思わず立ち止まってしまいます・・・ 重厚感があって、威厳さえ感じます・・・ このマーク・・・ そう・・・三井商船なんです・・・ 正しくは、「商船三井ビルディング」・・・ 入ってみたくなりました・・・ 入り口の、ドアも大きくて素敵・・・ 恐る恐る、中にはいって・・・ 守衛さんにお願いして撮影の許可を・・・ 入ってすぐ、エレベーターホールが、素敵~~ 天井の照明のなんて素敵なこと・・・ 天井にダイヤ模様に写しだされています・・・ ...... more
Commented by j-garden-hirasato at 2011-03-17 07:00
文化財に指定されていないのは、
建物のオーナーが同意しないんですね。
国家権力が嫌いなんでしょうか。
ここは「ビルディング」ですね。
ファサードの意匠も、
大正期のコテコテ感があって、なかなかよいです。
Commented by gipsypapa at 2011-03-17 14:00
j-garden-hirasato さん
文化財指定を受けると減税などのメリットがあるそうですが、
改造するときに届け出とかが面倒なのでしょう。
さすがに大正時代の建物は古典様式主義で
装飾が多いです。
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