旧神戸市立生糸検査所クリエイティブスペース

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 神戸税関の道路を挟んだ東側にあるビル。輸出生糸の検査を行う施設として神戸市により建設された建物です。2008年まで隣接する旧国立生糸検査所とともに独立行政法人・農林水産消費技術センターの施設として使用されていました。

 つまり私が訪ねた時(2007年)はまだ農林水産消費技術センターだったわけですが、その後センターはポートアイランドに移転。一時は跡地の競売まで計画されていましたが、周辺の歴史的景観の保全を考慮して、神戸市長が買収。解体の危機を免れました。現在はデザインやアートなどの創造的な活動を支援するデザインクリエイティブスペースとして、活動を開始。様々なイベントを行うそうです。

 大型の官公庁ビルで、ゴシック風のデザイン。褐色のタイル貼りに縦の線を強調し、玄関は尖塔アーチ、両脇の柱2本は建物の頂部から突き出した面白い外観になっています。設計は地元出身で神戸市の営繕課長を経て独立し、清水建築事務所にいた清水栄二。代表作の御影公会堂を始めとして、このブログでも紹介した甲南漬資料館神戸市立東灘区民センター分館(魚崎児童館)を設計しています。鉄筋コンクリート造り、4階建て。

旧神戸市立生糸検査所クリエイティブスペース
旧神戸市立生糸検査所 1927(昭和2)年
設計 : 清水栄二(神戸市営繕課)
施工 : 竹中工務店
神戸市中央区小野浜1-4
撮影 : 2007.11.11
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 玄関の上部にある面白い装飾は蚕の頭部がモチーフだそうです。
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 この一角は神港地区と呼ばれ、神戸税関をランドマークとした歴史的な建物が並んでいます。中央の奥に見える建物は旧国立生糸検査所。右側は新港貿易会館です。
by gipsypapa | 2011-03-03 13:07 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2011-03-05 09:26
神戸市長に、拍手!
こういう歴史的な建築物の保存には、
やjはり、行政が関与していかないとダメなんですね。
でも、神戸だからできたことで、
地方の自治体では、
そうもいかないでしょうね。
Commented by gipsypapa at 2011-03-06 17:47
j-garden-hirasato さん
そうですねぇ。観光神戸だからこそできたのでしょうね。
阪神大震災で多くの被害をこうむったことからも
行政のご苦労は並大抵なことではなかったでしょうね。
ただ同じ神戸市の須磨区にあった
ヴォーリズの室谷邸を救えなかったのは
今でも残念に思います。
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