中国工商銀行中山広場支行(中山広場1号)

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 今日から少しだけ番外編で中国の大連を紹介します。4年前に出張で行きました。

大連は遼東半島の最南端にある都市です。日露戦争後、1905年のポーツマス条約により日本に租借権が譲渡され日本の統治領になったことから、日本人建築家による公共施設が数多く建てられました。
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 現存する日本人建築家による建物をあらかじめ調べていましたが、出張は会議の連続で缶詰になり見に行く機会がありません。唯一帰国の日に朝早く起きて、ホテルの近くにある中山広場(ちゅうさんひろば)だけを駆け足で見てきました。

 大連中山広場近代建築群は円形の広場の周囲に建つ、20世紀前半の欧風建築群。現存する10棟のうち7棟が日本人建築家による設計です。

 まずは中山広場1号。日本統治領の中央銀行だった旧朝鮮銀行の大連支店です。典型的なルネサンス様式の銀行建築でコリント式のオーダーが正面を圧倒しています。

 設計は辰野葛西建築事務所に入ったのち、朝鮮銀行の建築顧問として多くの銀行建築を手がけていた中村與資平(なかむらよしへい、1880 - 1963)。朝鮮銀行奉天支店のほかに国内でも遠州銀行本店(現 静岡銀行浜松営業部)、静岡銀行本店、豊橋市公会堂、静岡市役所、静岡市公会堂、静岡県庁本館などが現存しています。静岡市に作品が多いのは、彼が現在の浜松市出身のためです。鉄筋煉瓦造3階建て。

中国工商銀行中山広場支行(中山広場1号)
旧朝鮮銀行大連支店
1920(大正9)年
設計 : 中村與資平(中村建築事務所)
施工 : 中村建築事務所
撮影 : 2007.1.19
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 Wikipedia から借用した中山広場の航空写真。
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by gipsypapa | 2011-02-14 13:24 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2011-02-15 06:13
大連、遼東半島、日露戦争、ポーツマス条約、
娘の期末テストの範囲です(笑)。
テストは明日。
大丈夫か?
日本人が設計した海外のレトロな建物も多いんですね。
中村與資平、
海外でも活躍していたんですか。
静岡銀行をアップしたとき少し調べたんですが、
調べ切れませんでした。
Commented by gipsypapa at 2011-02-15 11:09
j-garden-hirasato さん
ははあ、この時代の歴史問題が期末テストに出そうなのですか。
学校で習うだけでは覚える気にならないかもしれませんね。
現実感がないし。
NHKの「坂の上の雲」を見れば、少し興味がわくでしょうが、
見ないでしょうし。(笑)
中村與資平さんがそこまで静岡に作品が多くあったのは
最近このブログのために調べていて知りました。
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