如蘭塾塾舎及び寄宿舎

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 温泉街からJRの線路を越えて南側、競輪場の傍にある遠藤新設計の如蘭塾を最後に訪ねました。

 満州で活躍した実業家、野中忠太が開設した、満州の若い女性たちを給費留学生として迎え入れる学園、日満育英会の施設です。現存する建物は、塾舎・寄宿舎と迎賓館で、昭和16年に建築家遠藤新によって設計され、昭和18年の初めに竣工したもの。

 九州に遠藤新の作品がある理由は、遠藤も当時満州で活躍していて、野中とのつながりがあったためと思われます。遠藤についてはこのブログでも、自由学園講堂旧石原謙邸を、またF.L.ライトとの共作として、ヨドコウ迎賓館自由学園明日館を紹介しています。

 塾舎及び寄宿舎はL字形の平面形状で、塾舎が棟を東西に向けて建ち、その東端に2階建部分があり、そこから北へ寄宿舎が直角に伸びています。

 建物自体には遠藤らしい意匠は見られませんが、両建物の中間部分がエントランスになっていて、凝灰岩(大谷石)積みの2本の親柱が旧帝国ホテルを思わせるライト風の独特の構えです。登録有形文化財の木造平屋、一部2階建て。

如蘭塾塾舎及び寄宿舎
旧日満育英会如蘭塾
1943(昭和18)年
登録有形文化財
設計 : 遠藤新
施工 : 松尾建設
武雄市武雄町大字武雄4322
撮影 : 2010.4.24
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by gipsypapa | 2010-11-09 11:22 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2010-11-10 09:04
2本の石柱、インパクトがありますね。
実に大胆なデザインです。
この柱があるかないかで、
アプローチの雰囲気がガラッと変わりますね。
Commented by gipsypapa at 2010-11-10 15:56
j-garden-hirasato さん
建物自体にはこれといった特徴がないのですが、
この門柱はライト風、さすがです。
武雄市に行った理由はこれを見たかったからでもあります。
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