函館の太刀川家住宅店舗と洋館

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 函館では有名な重要文化財の建物。明治34年に、米穀商や漁業、回漕業などを経営した初代太刀川善吉により建築された2階建て土蔵風の店舗です。外観は漆喰塗ですが、煉瓦造りの壁体で、函館の度重なる大火の経験を生かし、左右両側に袖壁、いわゆる卯建(うだつ)のある防火構造としています。

 全体的には寄せ棟屋根の和風(特に2階)ですが、1階正面に2本の白塗り鋳鉄柱で支えられた3連アーチを設けるなど洋風で、和洋折衷の意匠。現在は観光客が訪れるカフェになっています。国の重要文化財の煉瓦造り2階建て。

太刀川家住宅店舗
1901(明治34)年
重要文化財
函館市景観形成指定建築物
設計 : 山本佐之吉
施工 : 山本佐之吉+伊藤栄次郎
函館市弁天町15-15
撮影 : 2009.9.23
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 店舗の左隣にある洋館。函館日日新聞社社長などを務めた実業家の2代目太刀川善吉が、応接専用室として増築したもの。濃いグリーンの塗装が目を引きます。正面から見た六角形を半分に切り取ったような張り出し部分が応接室。玄関上のコリント式円柱の柱頭にはアーカンサス葉状の飾り。2階の軒下にも装飾性の強い彫りものがある持送りがあり、大正の華やかさを感じます。2階はサンルームのようになっており、ここから函館湾が望めたはずです。函館市景観形成指定建築物の木造2階建て。

太刀川家住宅洋館
1915(大正4)年
函館市景観形成指定建築物
設計・施工 : 不明
函館市弁天町15-15
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-05-26 11:31 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2010-05-27 06:42
どちらの建物も、
凝ったデザインですね。
卯建を取り入れた重厚な意匠、
ユニークです。
応接専用の建物も、
外壁の色が個性的です。
Commented by gipsypapa at 2010-05-27 09:59
j-garden-hirasato さん、
二つ並んだ姿は、インパクトがあります。
店舗の意匠は和洋折衷で、
うまく洋風と和風を調和させていますね。
洋館の方は、玄関を入ったら階段があって、
2階が応接室だったと想像します。
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