函館旧ロシア領事館

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 幸坂の急な坂を上って行った所にある明治後期のかなり大規模な建物。旧ロシア領事館として建てられ、近年まで道南青年の家になっていましたが、現在は使われてなく、函館の観光名所の一つとして外観のみ見ることができます。

 赤煉瓦の外壁に白漆喰の対比が大変印象的な残る美しい建物です。正面の1階玄関部分には寺院風の唐破風があり、和風意匠も見られます。あまりロシア風でないのは、設計が同志社大学クラーク記念館や千葉教会を設計し、明治学院大学記念館の改修に携わったドイツ人の建築家のリヒャルト・ゼールだからでしょう。なお、起工直後にゼールは帰国することになり、同じドイツ人建築家のG.デ・ラランデ(神戸・風見鶏の館を設計)が後を引き継ぎだそうです。函館市景観形成指定建造物の煉瓦造り2階建て。

函館旧ロシア領事館
旧函館市立道南青年の家
1908(明治41)年
函館市景観形成指定建造物
設計 : R・ゼール+ G・デ・ラランデ
施工 : 佐藤誠
函館市船見町17-3
撮影 : 2009.9.23
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今は空き家なので、非公開とされていますが、実際には門が開いていて、敷地に入ることが出来ます。
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 美しい赤煉瓦と白い漆喰のコントラスト。
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北東側から海が見えたようで、白い木枠の窓が整然と並ぶサンルームがあり、建物にアクセントをつけています。
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 窓越しに覗くと、ストーブだけがありました。
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 南西側にはさらに奥まで建物が伸びているようですが、これ以上は見ることができませんでした。いつか内部を含めて一般公開してほしいものです。
by gipsypapa | 2010-05-16 18:08 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from Donan.info at 2013-05-09 02:30
タイトル : 旧ロシア領事館(函館市船見町)
急な坂の上にある旧ロシア領事館の建物。赤いレンガ造りが美しい。平成8年までは、宿泊研修施設として活用されていたようだが、今では閉鎖されており寂しさを漂わせている。   2013年4月21日訪問。函館市の観光標識の内容は次のとおり。   旧ロシア領事館 安政元年(1854年)12月の日露通好条約に基づき、安政5年(1858年)9月初代領事ゴシケーヴィチ一行が着任、実行寺に領事館を置いた。万延元年(1860年)、元町の現ハリストス正教会敷地内に領事館を建てたが、隣の英国領事館の火災で被災した。...... more
Commented by j-garden-hirasato at 2010-05-18 05:52
せっかくこれだけの素材があるのに、
閉鎖中というのは、
もったいないですね。
早く公開してほしいものです。
それにしても、
急な坂ですね。
さすが、坂の町・函館です。

Commented by gipsypapa at 2010-05-18 09:53
j-garden-hirasato さん、
本当に美しい建物なので、
何かに利用しながら公開する手はないのでしょうか。
函館は港町。長崎、神戸、横浜と同じように
坂と洋館の街でした。
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