揚輝荘 伴華楼

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 揚輝荘の南側は入れませんでしたが、北側の一角は一般開放されています。ここの見どころは伴華楼(ばんがろう)。尾張徳川家から移築した茶室のある和室に洋間が増築され、「バンガロー」をもじって伴華楼と呼ばれました。揚輝荘 伴華楼_c0112559_9401376.jpg

 洋室部分は建物腰部に別荘らしさを強調するような石積みを多用し、洋室2階にスレート張りにも見える椹(サワラ)板のうろこ壁を見せ、市松模様の煙突を切妻面の中央に配して、もとの和室と調和させながらも、モダンな印象を与えています。内装は木口の寄木細工の市松模様床など随所に木材を使用しつつ、漆喰の梁に古典様式も取り入れた格調高く、高級感のある造りです。

 設計はすでにこのブログで、日本第一麦酒半田醸造工場増築(現半田赤レンガ建物)鶴舞公園奏楽堂鶴舞公園噴水塔旧中埜家住宅(現T’s CAFÉ)中埜銀行本店(現ミツカングループ本社研究所)松坂屋大阪店(現高島屋東別館)を紹介した、名古屋の近代建築の巨匠、鈴木禎次。名古屋市登録有形文化財の木造地上3階、地下1階建て。

揚輝荘 伴華楼
1929(昭和4)年
名古屋市登録有形文化財
設計 : 鈴木禎次
施工 : 不明
名古屋市千種区法王町2-5-21
撮影 : 2009.7.24



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by gipsypapa | 2010-04-15 09:49 | 建築
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