旧香港上海銀行長崎支店

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 海岸通りにある明治の銀行建築。1896(明治29)年に長崎支店を開設した香港上海銀行でした。在留外国人の貿易商を主な取引先として外国為替や、ロンドン、上海、香港における外貨の売買を主要業務とした特殊為替銀行でした。1931(昭和6)に閉鎖されたのち、長崎市が買い取り、警察署庁舎や歴史民俗資料館として利用されました。近年改修され、1996(平成8)年から記念館として一般開放されています。

 設計は明治から昭和初期に活躍した建築家、下田菊太郎。アメリカの建築設計事務所勤務の後、横浜に建築事務所を開設しました。当時の建築界では異色の存在といわれ、昭和初期の官庁建築等に多く見られる帝冠様式を初めて提案したことでも知られています。c0112559_145532.jpg大陸、特に上海を中心に作品がありましたが、この建物は国内に現存する唯一の作品で、長崎市内の石造り洋館としても最大級のものです。

 海側の正面ファサードは、1階部分は連続アーチのアーケード。2・3階部分に4本のコリント式の大オーダーを並べ、その上に三角破風の屋根を載せた銀行らしい重厚な意匠です。国の重要文化財に指定された、煉瓦及び石造り、3階建て。

旧香港上海銀行長崎支店
1904(明治37)年
重要文化財
設計 : 下田菊太郎
施工 : 矢田鉄三
長崎市松ケ枝町4-27
撮影 : 2009.5.18
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 内部も見ることができます(有料)が、もう列車の時間が迫って来ました。玄関口から覗いただけです(無料)。
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by gipsypapa | 2010-03-01 14:10 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2010-03-01 20:59
2階、3階部分が
上から落ちてきて、一体化したような、
ちょっと変わったデザインです。
神殿のようであり、
お堅い銀行にはピッタリですね。
Commented by gipsypapa at 2010-03-02 09:27
j-garden-hirasato さん、
そうですね、確かにギリシャの神殿のように見えます。
香港上海銀行は今のHSBCの前身でしょうか。
この時代に日本に支店を持っていたのもすごい。
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