長崎コレジオ(旧長崎教区大司教館)

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 c0112559_11201949.jpg グラバー園から坂を下って大浦天主堂へと続く通りから切妻の煉瓦壁が見えてきます。大正初期に建てられた司教館でした。現在は長崎コレジオといわれるカトリックの司祭を目指す学生が学ぶ神学校になっています。コレジオという聞きなれない名前はポルトガル語のcollegio。英語ではカレッジcollege ですね。

 大型の建物で、北側は煉瓦造りの切妻屋根ですが、南側は和瓦の寄せ棟。北側からは四階建てに見えますが、大浦天主堂に上る階段の手前で東側の側面を見ると二階建てのベランダとバルコニーを持つコロニアル風。傾斜地に建てられたために、何階建てと言い切れない、不思議な形状をしています。

 フランス人のマルク・マリー・ド・ロ(Marc Marie de Rotz, 1840 - 1914)神父と鉄川与助の共同設計といわれています。ド・ロ神父は布教活動とともに、出津教会、大野教会、旧羅典神学校などの建築も手掛けた人ですが、この司教館の工事中に事故で亡くなったため、この建物が神父の遺作になりました。



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 鉄川与助(1879 - 1976)は、長崎県を中心に数多くのカトリックの教会堂建築を手がけた棟梁であり建築家です。個人的に実家が九州なので、いつかは鉄川氏の教会めぐりをしたいと思いますが、何しろ五島列島や遠隔地に多く、まだ熊本の手取教会しか見ていません。将来、「毎日が休日」状態にならないと無理でしょう。

旧長崎教区大司教館
1915(大正4)年
設計 : ド・ロ神父+鉄川与助
施工 : 鉄川与助
長崎市南山手町5-3
撮影 : 2009.5.18






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by gipsypapa | 2010-02-17 11:30 | 建築 | Trackback | Comments(5)
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Commented by j-garden-hirasato at 2010-02-18 06:16
神学校として、
今も使われているんですか。
そういう若者は、
施設がボロい、だなんて文句は言わないんでしょうね。
和洋折衷のおもしろいデザインです。
Commented by gipsypapa at 2010-02-18 10:06
j-garden-hirasato さん、
実はネット情報では神学校で、ホームページもありますが、
この日は全く人の気配を感じませんでした。
今も使われているかどうかは自信がありません。
ただ2階のバルコニーにエアコンの室外機があります。
建物は和洋折衷のうえに、少し中国風の香りもありました。
Commented by とある神学生 at 2011-07-18 21:53 x
きちんと住んでいるのです。URL:http://nagasaki-korejio.jimdo.com/を見てください。少しでも興味を持ってもらえて嬉しいです、ここに住んでる僕らのほとんどが大学生です。なので昼間はあまり生活しているようには見えないかも、、、
Commented by gipsypapa at 2011-07-19 10:09
とある神学生さん
そうですか、今も使われているのですね。
「コレジオの住人」を見て思わず微笑みました。
情報ありがとうございます。
Commented by とある神学生 at 2011-07-19 15:47 x
まだホームページが完成していないので、ちょくちょく見に来てください
20日には「コレジオの住人」が完成すると思います。よろしくです
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