大手前配水場 高地区配水ポンプ場

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 大阪府庁本館の向い側、大阪城の堀端にある建物。昭和初期に建てられ、今も現役の大阪市役所水道局大手前配水場の高地区配水ポンプ場です。全面タイル張りで、レンガ積みのように、幅の違うタイルを交互に使い、アール・デコ調のデザインを感じさせる、王冠のような飾りがあります。

 設計は、関西を中心に多くの建築物の設計を手がけた宗兵蔵。現存する主な作品は旧帝国奈良博物館(1894年、奈良国立博物館)、旧柴島浄水場第一排水ポンプ場(1914年、水道記念館)、難波橋(1915年)、旧制灘中学校校舎(1929年、灘中学校・高等学校本館)、莫大小会館(1929年、メリヤス会館)、生駒時計店(1930年、生駒ビルジグ)などがあり、いずれも濃密な装飾を施したのが特徴です。この建物はさすがに公共設備のためか、やや控えめですが、細かなところに、彼らしさを出しています。鉄筋コンクリート造り、平屋建て、地下1階。

大手前配水場 高地区配水喞筒場 1931(昭和6)年
設計 : 宗兵蔵(宗建築事務所)
施工 : 不明
大阪市中央区大阪城3-24  
撮 影 2009.3.28
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 銘板と市章。これはテラコッタ製のようです。「喞」は水をそそぐ音という意味があり、その音の出る筒ということから、漢字でポンプのことを喞筒(ソクトウ)というとか。
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 タイルとガラスブロックの窓。
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 手前の壁の王冠のような装飾。これもテラコッタか?向こう側の建物の傍に不思議な建造物。オブジェのように見えますが、さすがに水道施設なので、何かの役目があるはずですが、思い当たりません。
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by gipsypapa | 2009-10-19 11:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2009-10-19 21:41
もともと見せるための建物ではないので、
こういうフェンスで囲まれちゃうのも、
しょうがないですね。
もっと、見せる工夫がほしいです。
Commented by gipsypapa at 2009-10-20 10:33
j-garden-hirasato さん、
フェンスは仕方がないでしょうが、
南側は植え込みがあって、フェンス自体に近づけません。
ですから、謎の円筒形の構造物がよく見えませんでした。
面白いものなので、もう少し近づける工夫が欲しいところです。
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