道後温泉本館

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 松山市といえば道後温泉。5年前にも一度行ったので、今回が2度目。伝統的な純和風の楼閣建築なので、このブログの趣旨とはやや外れますが、トラス構造の様式小屋組みが用いられるなど、近代化の影響を受けた建物。神の湯本館が建てられたのは明治中期。その翌年に皇族入浴用棟である又新殿・霊の湯棟、さらに大正末期に南棟及び玄関棟が増設されました。設計・施工は、代々松山藩の城大工棟梁の家柄であった坂本又八郎。重要文化財の木造3(一部2)階建て、塔屋付。

道後温泉本館
神の湯本館 1894(明治27)年
又新殿・霊の湯棟 1899(明治32)年
南棟 1924(大正13)年
玄関棟 1924(大正13)年
重要文化財
設計・施工 : 坂本又八郎(棟梁)
松山市道後湯之町5-6
撮影 : 2004.9.23 & 2009.3.20
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 この日(2009.3.20)は全国に先駆けて高速道路料金が1000円になった初日。しまなみ海道(今治 – 尾道間)を通ってきたと思われる本州ナンバーの車を何台も見かけ、道後温泉も観光客で賑わっていました。
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 一回りして写真を撮りましたが、4棟あるという建物は複雑に組み合わさっているため、区別がつきにくい。最初の2枚の写真が南棟と玄関棟だと思われます。こちらは西側(玄関棟の反対側)にある皇族専用浴室、又新殿(ゆうしんでん)。
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 神話で少彦名命が温泉で病を治し、喜んで上に乗って舞ったという「玉の石」。
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 神の湯本館は珍しい木造三層楼。上に振鷺閣(しんろかく)という太鼓楼があり、頂部に温泉を発見したという伝説の白鷺がいます。太鼓楼の格天井に吊るされた太鼓は、時刻を告げる「刻太鼓」といわれ、朝・昼と夕方だけ鳴らされるそうです。
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 今回は入浴しませんでしたが、5年前に入ったときの写真。個室の床の間や壁には坊ちゃんゆかりの展示物が飾ってあります。
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 これで松山を終わり、次は西へ移動して八幡浜へ行きます。
by gipsypapa | 2009-07-08 14:06 | 建築
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