半田市の天埜家洋館

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 半田市には国盛の中埜酒造のほかにも初夢桜の天埜(あまの)酒造があります。知多半島は江戸時代末期には、神戸・灘に次ぐ日本酒の生産地で、半田市にも数多くの酒造場があったそうです。天埜酒造は嘉永元年(1848)創業の老舗。その天埜酒造社長宅で明治20年代に建てられた洋館が建築当時のまま残っています。小高い丘の森の中に建つ、こじんまりした、明治を感じさせる方形屋根と玄関ポーチのある文化財級の洋館。木造平屋建て。

天埜家洋館 1887-(明治20年代)
設計・施工 : 不明
半田市亀崎町9
撮影 : 2008.7.12
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 森の中にあります。少し探すのに苦労しました。
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 一部下見板張りですが、壁はモルタル仕上げ。この時代では珍しいと思います。「蔵元探訪 天埜酒造」によると、この時代には珍しい木製の水洗トイレがあるということで驚き。建物内部の写真もここに載っています。
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 左側に今の本宅があります。古い洋館が大事に保存されていました。なお築年について、1901(明治34)年という情報もありますが、一番多く出てくる明治20年代を採用しました。いずれにしろ明治中期の築。
by gipsypapa | 2009-05-29 10:25 | 建築
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