中川運河 松重閘門

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 新幹線から見える、有名な松重閘門。どちらかというと「近代化遺産」のカテゴリーで紹介されることが多いようです。閘門(Lock Gate)とは水位差のある水路を船が行き来できるように水位を調整するための施設。昭和初期に中川運河と堀川の間をつなぐ施設として作られました。

 名古屋の経済発展に寄与し、「東洋一の大運河」といわれた中川運河の水門を開閉するため、上げ下ろしする鉄扉のバランス・ウエイトを収納する一対の尖塔からなっています。公共建築ですが中世ヨーロッパの城を思わせる装飾性の強い優れた外観から、1976年(昭和51年)に閉鎖された後もランドマークとして保存されています。

 設計は名古屋市建築課の藤井信武。藤井は1933(昭和8)年に完成した名古屋市役所の設計も担当しています。名古屋市指定有形文化財の鉄骨鉄筋コンクリート造、人造石塗り洗出し、一部花崗岩張。

中川運河 松重閘門
1930(昭和5)年
名古屋市指定有形文化財
設計 : 藤井信武(名古屋市建築課)
施工 : 不明
名古屋市中川区山王1-901~松重町
撮影 : 2008.7.12
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周りは小さな公園になっています。
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塔は周囲4メートル角。避雷針のある尖塔部分は特に装飾性が高く目を引きます。
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 こちらは松重ポンプ場。
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2つの閘門の間は高速道路が横切っているので、簡単に向こう側へは渡れませんが、いずれにしろ同じ形です。

ちなみに、この松重閘門塔は、東京発、大阪行の下り新幹線の場合は右側の席から見ることができます。
by gipsypapa | 2009-05-05 10:32 | 建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by j-garden-hirasato at 2009-05-05 14:00
名古屋市もランドマークとして保存するとは、
なかなかやるものです。
自分の身内の作品なのに、
よく残しましたね。
行政なら、一気に壊してしましいそうですけど。
Commented by gipsypapa at 2009-05-06 14:06
j-garden-hirasato さん、
これも1976年(昭和51年)の使用停止後には取り壊される予定でしたが、
住民運動などによって存続しているそうです。
残して正解といえるだけのモニュメントですね。
Commented by jobi at 2017-11-22 19:36 x
いつもテレビで見たシーンをこちらでゆっくり見せていただいています。
今回もNHKの「ブラタモリ」でここ中川運河がとりあげられていたので。
どんどん新しい街づくりが進む名古屋にあってここは懐かしい落ち着いた空間です。
番組では見られなかった運河周辺はこんなだったんですね。
緑が残っていてきれいです。

Commented by gipsypapa at 2017-11-23 08:34
jobi さん、
私が行ってからもう9年経ったのかと
あらためて思います。
ブラタモリで取り上げられたとか。
残念ながら見逃してしまいました。
ちゃんと今も残っているんですね。
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