東京都庭園美術館の内部(その1)~部屋と階段

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 建物の内部はアール・デコの宝庫です。あまりに見どころが多いので、2回に分けて紹介します。まずは部屋と階段周りから。アール・デコというのは一言で理解しにくいので、以下にネットにあった解説を借用します。とはいえ読んでもまだ具体的なイメージが湧きません。いくつかの装飾的特性を持ってはいるが、かならずしも一様でないため様式的な統一はないそうです。

「アール・デコ(仏:Art Déco)は1920~30年代に起こった芸術革新運動。大量生産には向かず、デザインに凝りすぎたアール・ヌーボーに代わって、簡潔さと合理性を目指したもので、やはりフランス発祥です。名称の由来は、1925年にパリで開催された現代装飾・工業美術国際展 L'Exposition international des arts decoratifs et industriels modernes の略称から。

その特徴はすっきりとした幾何学的な線とパターン化された模様を取り入れた点です。のちにアメリカへ波及すると、蒸気機関車から高層ビルまでアール・デコ様式が大ヒット。特に、ニューヨークの摩天楼(クライスラービル・エンパイアステートビルなど)が代表例です。また、日本では、朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)でアール・デコ様式をふんだんに取り入れた内装を見ることが出来ます。

 アメリカが大恐慌で経済力を一時的に失ったこともあり1935年以後は衰退していますが、こちらも現在なお人気の高い様式で、その精神を受け継ぐ作品は数多く誕生しています。」


東京都庭園美術館
旧朝香宮邸 1933(昭和8)年
東京都指定有形文化財
設計 : 宮内省内匠寮工務課
主要内装 : アンリ・ラパン(Henri Rapan)
施工 : 戸田組
東京都港区白金台5-21-9
撮影 : 2008.10.12
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 1階、2階を合わせると、いくつ部屋があったでしょう。あまりに多くて、どこを撮ったのかわからなくなってしまいました。
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 すべての部屋に暖炉があります。そしてそのデザインはことごとく違っていました。最後の魚をあしらったグリルはそのうちの一つです。全部を紹介したらきりがないので。
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 この部屋は記憶にあります。大客室で照明はラリックによるデザイン。ラリックについては次回紹介します。
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 大客室の隣の部屋にある巨大な香水塔。アンリ・ラパンによるデザインで、彼が美術部長をしていたフランス国立セーブル製陶所の陶磁器で出来ているそうです。現在で言うところのアロマランプのようなものだとか。なんという贅沢でしょう。
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 このように細かなとこにも見どころが多いのです。
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 窓際の通路兼ベランダ。市松模様の床。これもアール・デコ?
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 モザイクタイルの床。
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 以下は大広間から二階ホールに続く階段と手すりの装飾です。
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 この素晴らしく美しい手すりの装飾は、確かにアール・デコかな。とはいえ、アール・ヌーボーと言われてもそうかなと思ってしまいますが。

 次回はさらに細部を見ます。
by gipsypapa | 2009-01-09 11:29 | 建築 | Trackback | Comments(7)
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Commented by ぴろりん at 2009-01-09 20:37 x
あーー!なんて素晴らしいんでしょ!
息とめて見ました(笑)
今年もよろしくお願いします。 (^^)
Commented by j-garden-hirasato at 2009-01-10 08:01
いいですねえ。
行きたくなりました。
一日中、写真を撮っていれそうです。
Commented by gipsypapa at 2009-01-10 16:49
ぴろりんさん、
明けましておめでとうございます。
これだけバラエティに富んだ内装も珍しいです。
もう少しありますので、また見てください。
Commented by gipsypapa at 2009-01-10 16:50
j-garden-hirasato さん、
ここではかなり長居をしました。
細かなとこまで、アートでした。
やはり一度訪ねられたほうがいいですよ。
Commented by べーさん at 2009-01-11 12:37 x
ここは一度は行ってみたい建物・・・
アジア有数のアールデコ建築が日本にあるって
すごいですね。まさに宝だと思います。
Commented by べーさん at 2009-01-11 12:40 x
そういえば、ギャラリーフェイクという漫画でも
取りあげられてました。
この建物のレプリカの建物を建てるとき、現状のまま復元しようとしたら、
「当時は斬新で先鋭的な建物だったはずだから、現在の古い感じで
復元するのはおかしい」というセリフがとても印象的でした。
Commented by gipsypapa at 2009-01-11 16:10
べーさん、お久しぶりです。
今年も宜しくお願いします。
有名な建物で、前から興味がありました。
今回の内部公開は数少ないチャンスだったので、
急に思い立って出かけました。一度は見たい建物ですよね。
この近辺の建物と横浜山手の見残しを、2泊3日で巡ってきました。
まだしばらく他をアップして回りますので、関西へ戻るのは
かなり後になりそうです。
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