鎌倉市長谷子ども会館

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 鎌倉文学館から少し西へ移動したところにある明治の洋館。株式仲買人だった福島浪蔵邸として建てられ、 1921年(大正10)年に山林王と呼ばれた三重県桑名の実業家・二代目諸戸清六の別邸となったのち、1980年(昭和55)年に鎌倉市に寄贈されました。 現在は、鎌倉市が管理する「長谷こども会館」として地域の子ども達の交流施設になっています。

 諸戸清六といえば桑名の六華苑(J.コンドル – 1913年)を思い出しますが、鎌倉にも住居があったとは驚きです。

 建物はいかにも明治を感じさせるギリシア建築の様式で、正面いっぱいに広がるバルコニーが印象的。木造に漆喰仕上げをした外壁。メダリオンがはめ込まれたオーダー、ドア枠と窓枠や玄関周りの装飾など、細部まで手の込んだ、華麗でクラシックな洋館です。国の登録有形文化財と鎌倉市指定景観重要建造物の両方に指定されている木造2階建て。

鎌倉市長谷子ども会館
旧福島浪蔵邸 / 諸戸清六邸 1908(明治41)年
登録有形文化財
鎌倉市指定景観重要建造物
設計・施工 : 不明
鎌倉市長谷1-11-1
撮影 : 2008.8.2
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 ベランダには鋳鉄製の手すり。1・2階とも2本の円柱で支えられています。また壁際には2本の半円柱付柱。円柱の1階部分はドリス式、2階はイオニア式オーダーと使い分けています。
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 オーダー上部やベランダにメダリオン飾りがはめ込まれています。
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 側面に並ぶ引き上げ窓と窓枠のクラシックな装飾。
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 玄関周りには手の込んだ装飾がちりばめられています。
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 土曜日なので玄関は閉まっていましたが、窓越しに暖炉のある玄関ロビーを。
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 奥には下見板貼りの木造平家が隣接していました。
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 当時の姿をそのまま残しながら、良い状態で保存され、かつ有効利用されていますね。
by gipsypapa | 2008-12-04 11:44 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from 鎌倉 at 2008-12-05 10:46
タイトル : ・CP09僊C・F
何気にはまってる鎌倉。インターネットには沢山の鎌倉に関連したブログやHPがあり...... more
Commented by j-garden-hirasato at 2008-12-06 18:01
こういう趣のある建物に触れられる子供たちは、
幸せですね。
情緒豊かに育つんじゃないでしょうか。
装飾が素敵ですね。
Commented by gipsypapa at 2008-12-07 11:06
j-garden-hirasato さん、
同感です。知らず知らずのうちに良き明治の文化に触れているでしょう。
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