宝塚市雲雀丘の正司邸

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 続いてもう一つ阪神間のモダニズム建築を代表する古塚正治の作品です。

 阪急電車・雲雀丘花屋敷駅の北側高台は高級住宅が立ち並ぶ地域。この建物は2年前にヴォーリズの高崎記念館(旧諏訪博士邸)を見に行った時に見つけた住宅です。一見して古い洋館で、玄関脇に登録有形文化財のプレートがあったので、後で調べたら、やはり大正中期の築でした。

 赤瓦の木造洋館で、壁を白いモルタルで仕上げ、縦線を強調して木柱を表面に出しています。ゆるい曲線を描くベル形ドームや袴腰形の屋根,軒下や玄関周りのタイル市松模様貼りなど大正期特有のジャーマンセセッションの秀作といわれています。木造2階一部地下1階建の登録有形文化財。

 近代建築ファンなら文化庁の「文化遺産オンライン」というのをご存知かと思います。全国の文化財指定対象を網羅した素晴らしいサイトで、「建造物」のジャンルにすべての重要文化財・登録有形文化財が登録されていて、詳細な住所の表記もあるため、大変便利で探訪先を決めるのによく利用しています。

 ここで個人住宅の表示は「・・・邸」ではなく「・・・家住宅」となっていますので、ここでもこれを踏襲します。なお、この建物が「正司家住宅洋館」と「洋館」の但し書きがついているのは、別に和館が隣接しているためで、「正司家住宅和館」として、こちらも国の登録有形文化財に指定されているのです。

正司家住宅洋館
旧徳田家住宅 1919(大正8)年ころ
登録有形文化財
設計 : 古塚正治
施工 : 不明
宝塚市雲雀丘2-5-22
撮影 : 2006.7.8
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 なお、この正司邸は1996年度下半期にNHK連続テレビ小説として放送されたテレビドラマ「ふたりっこ」の撮影地だったとか。和館はこの建物の裏側、傾斜地の下側にあるようですが、(1枚目の写真にちらっと門と屋根が写っています)このときは見のがしました。

 
by gipsypapa | 2008-11-12 14:08 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2008-11-12 19:15
カタツムリみたいな角が気になりますね。
何か機能があるんでしょうか、
それとも意匠でしょうか。
ますます気になります。
Commented by gipsypapa at 2008-11-13 10:42
j-garden-hirasato さん、
あの角は私も何のためのものか、ずっと疑問に思っています。
というのは大正以前の住宅建築で時々見かけることがあるからです。
気になって色々調べましたが、今のところわかりません。
誰かご存知の方があれば教えて欲しいです。
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